各都道府県にPCRセンター設立の動きが(写真:共同通信) 画像を見る

日本国内の感染者数が1万3,000人(4月27日時点)を超えた新型コロナウイルス。もしも家族が感染したとき、どう看病するべきか。厚生労働省は注意すべき8つのポイントを発表している。

 

【1】感染者とほかの同居者の部屋を可能な限り分ける

部屋が分けられない場合、感染者から少なくとも2m以上の距離を保つ。仕切りやカーテンを設置する。食事、睡眠時も別室が理想。

 

【2】感染者の世話はできるだけ限られた方(1人が望ましい)に

ただし、心臓、肺、腎臓に持病がある人、糖尿病の人、免疫の低下した人、妊婦が世話することはなるべく避ける。

 

【3】できるだけ全員がマスク使用

【4】小まめにうがい・手洗いを

【5】日中はできるだけ換気を

 

【6】取っ手、ドアノブなどの共有部分を消毒する

ウイルスは物についてもしばらく生存しているため、タオルや食器、箸、スプーンを共有しない。ベッドの柵にも注意。

 

【7】汚れた衣服を洗濯する

下痢の症状がみられることがあり、からウイルスが検出されることが。体液で汚れた衣服を取り扱う場合は手袋、マスクを着用。

 

【8】ゴミは密封して捨てる

 

住まい方アドバイザー・近藤典子さんはこれらを踏まえ、現実的な対応策を提案する。まずは、部屋の分け方から。

 

「部屋を仕切る場合は、突っ張り棒でもよいのですが、家にあるものでできるやり方もご紹介します。たとえば和室なら、鴨居にハンガーを対面するように引っ掛け、ハンガー同士にビニールひもを渡します。そこにシーツだと重いのでゴミ袋をハサミで広げ、ガムテープで連結したものをひもに洗濯バサミで留めます。これだと布より完全にシャットアウトできると思います。使い捨てできるため処分も簡単です」

 

共有スペースでは特に、洗面所やキッチンのタオルは要注意。

 

「洗面所のタオルは家族で色分けしましょう。バスタオル、フェースタオルをそれぞれ色分けした洗濯バサミでタオル掛けに留めればわかりやすいです。洗面所で使う歯ブラシ、歯磨き粉、コップ、ヘアブラシなども、個別のカゴに分けて入れておくとよいでしょう」(近藤さん)

 

基本的に消毒にはアルコールを使うが、ラップも心強い味方になるという。手荒れ、肌荒れが気になっている人ならなおさらだ。

 

「本来なら玄関→洗面所へと手を洗うまでに触るドアノブは開けっ放しにできればいいですが、ドアを閉めておく場合はノブにラップを巻いて使ったら捨てる方法も。ドライヤーや、テレビ・エアコンのリモコンなど、家族で共有せざるをえない部分も同様です。頻繁に替えることをお勧めします。アルコールにも限りがありますから、こうすることでトイレなど、消毒の必要がある場所に重点的に消毒液を使えます」(近藤さん)

 

「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載

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