海外では薬に使われる!薬剤師が教えるハーブの意外な効用
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■薬のように飲まれるお茶

 

《「エルダーフラワー」風邪のひきはじめ 》

 

【効用】風邪の初期症状や鼻水
【禁忌・注意点】特になし

 

ヨーロッパや北米に自生し、伝統医療として風邪や発熱などに使用されてきた。風邪のひき始めにハーブティーにして飲むことで、鼻水などを和らげる効果があることが知られている。ポリフェノールの一種であるフラボノイドを多く含む。果実のエキスはインフルエンザウイルスに対する効果が報告されており、コミッションEでは風邪に対する使用が承認されている。さらに、近年では、花粉症にも効果があるといわれている。

 

《「セントジョーンズワート」抗うつ剤と同等効果との報告も 》

 

【効用】神経疲労、うつ、季節性感情障害
【禁忌・注意点】薬剤との併用は特に注意が必要。抗うつ薬、強心薬、免疫抑制薬、脂質異常用治療薬、経口避妊薬などとの併用は避ける。妊婦の使用も避ける

 

伝統的に疲労、倦怠感、うつに用いられてきた。セロトニンの分泌量を増やし、抑うつや疲労感の解消に効果的。含有するヒペリシン・ハイパーフォリンに抗うつ効果があると考えられている。軽度および中等度のうつ病に対して、標準的な抗うつ剤と同程度の効果を有するという研究結果も存在。コミッションEでは、抽出物はおそらく抑うつに有効としている。

 

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