専門医伝授「骨盤底筋の再生トレーニングで頻尿ケア」
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■“デリケートゾーン”というけれど……

 

あわせて行ってほしいのは、風呂上がりの“フェムゾーン(膣と外陰)”のケアだ。

 

「顔の保湿ケアに余念がない女性は多いですが、フェムゾーンケアはやったことがない、という方が多い。でも、顔と同様に、年齢とともにフェムゾーンからもコラーゲンやエラスチンといった肌のうるおいや弾力を保持する成分が失われていきます。顔と同じようにケアをしないと、乾燥による不快感や、性交痛なども生じてきます」

 

ケアの方法は簡単だ。

 

「お風呂上がりに、ボディクリームやオイルを体に塗りますよね。ついでに、フェムゾーンにも塗ってあげるだけでいいんです」

 

GSM症状がひどい場合は、医師と相談して外陰専用美容液を塗るのが望ましいが、通常の状態なら、一般的なボディクリームやオイルで十分だという。

 

「塗る場合のポイントは、足を軽く開いて力を抜き、クリームなどを付けた人さし指を、第二関節くらいまで膣内に入れて、軽くマッサージするだけ。そのときに、膣と肛門をキュッと締めて指を挟むようにすると、骨盤底筋も鍛えられます。さらに外陰部にもクリームを広めに塗り広げます」

 

触れることにさえ、抵抗があるという人もいるが。

 

「“デリケートゾーン”とも呼ばれますが、実際は口内と同じ粘膜でできていて、痛みも感じにくい場所なので、それほど神経質になる必要はありません。だから、私はあえて“フェムゾーン(女性特有の場所の意)”と呼んでいます。それに、ご自分の体の一部なのに、〈夫と婦人科医しか触ったことがない〉なんて、おかしいと思いませんか?(笑)」

 

50代からの第二の人生。若々しく過ごすため、骨盤底筋の強化と、フェムゾーンケアは欠かさずに。

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