トマトは朝、納豆は夜に!食べる時間で栄養効果が変わる食材15選
画像を見る ナットウキナーゼの効果をより引き出すためには、納豆は夜に食べるのがオススメ

 

■納豆は夜に食べると「血栓予防」効果アップ

 

一方、夜に納豆を食べると?

 

「納豆に含まれるビタミンKは、夜に体内で行われる骨の合成を補助し、骨粗しょう症予防に効果を発揮します。さらに、ナットウキナーゼは血栓予防に効果的です。血液凝固系の働きは朝に強く出ると考えられています。そのため、ナットウキナーゼの効果をより引き出すためには、夜に納豆を食べることが大切なのです」

 

同じ食材でも朝に食べるか、夜に食べるかによって栄養効果に差が生じるため、悩みに合わせた摂取時間を意識していきたい。

 

ここで柴田先生監修のもと、女性の体の悩みに効果的な食材を朝、昼、夜の時間別にリストアップ。

 

 

「朝は1日の活動に効果的な食材を重視しましょう。サバに含まれるDHA、EPAは朝に摂取することで体内時計が正しくリセットされます。さらに、朝の魚油は、吸収がよく、脂肪肝を抑制してくれます。ごぼうに豊富に含まれるイヌリンは、食事による高血糖予防、便通、腸内細菌のいずれにおいても、夕方より、朝取るほうが効果的だという研究結果も出ました」

 

活動量が増える日中は、栄養不足とカリウムに注目したい。

 

「日本人は基本的に昼の栄養バランスが欠けている人が多いです。特に気をつけたいのがカリウム。カリウムはナトリウム、すなわち塩分を体外に排出するために必要な栄養素です。塩分過多によって引き起こされる高血圧を防ぐためにも、カリウムが豊富に含まれているアボカドやほうれん草、里芋などを積極的に取るようにしましょう」

 

夜は睡眠に関係するGABAや、翌朝の快便に関わる食物繊維に気を配りたい。

 

「キムチなどの乳酸発酵食品には、リラックス効果で眠りを導くGABAが含まれているため、夜に食べると、睡眠を促進してくれます。さらに、こんにゃくは非水溶性食物繊維が多いため、夜食べることによって、便のかさが増し、翌朝の快便につながります」

 

何かと健康志向が高まる今、“朝・昼・夜に取るべき食材リスト”を参考に、「時間栄養学」を味方につけて、健康的な体を目指していきましょう!

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