専門医解説「ぎっくり腰は3日安静にした後は、動いて治す」
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■信号待ちの間に10秒で予防と対策

 

発症から1週間~10日ほどたったら、予防&基礎体力アップのために、簡単なエクササイズにトライすべきと寺尾さん。

 

【おなか凹ませ運動】

 

「まずは、座っている状態で、おなかを凹ませる動作をやってみてください。ベルトをキツく締めるイメージでこの動作をするだけで、背骨の奥の筋肉や、骨盤底筋群を使って背骨と椎間板の周りを強化できます。慣れてくれば、立ったまま、信号待ちの間にできますよ」

 

次に、猫のポーズもおすすめ。

 

【猫のポーズで上下運動】

 

四つんばいになって、猫がギューッと背中を持ち上げる動きで体をキープしたのち、押し下げた状態でまたキープする。

 

「これは背骨全体の動きをよくします。ゴムみたいに伸び縮みするイメージです」

 

それぞれ、10秒を1日5回ほどというのが目安だが、最初は5秒くらいでも構わないという。

 

最後に寺尾さんがこうアドバイスしてくれた。

 

「ここ1~2年、コロナで活動レベルが落ちて、体は硬く、筋肉が減る……ぎっくり腰の症状が出やすい状況が整ってしまっています。少しでもいいですから、いままで以上に体を動かしましょう。いまの活動レベルよりもアップさせることを意識してください」

 

真冬に向けて、今日から少しずつぎっくり腰対策を実践しよう。

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