高血圧改善に便秘予防も!医師が「生姜ココア」活用ワザを推奨
画像を見る 純ココアと生姜で!

 

■ココアにも高血圧、脂質異常の予防・改善の効果

 

これほど健康効果の高い生姜だが、毎日一定量の生姜を取り続けることはなかなか難しい。そこで平柳先生が考案したのが、「生姜を飲む」という方法だった。

 

「生姜と何かを組み合わせて飲むことで、手っ取り早く生姜の成分を取り入れられたらと考えていたところ、思いついたのがココアでした。ココアにはタンパク質、脂質、食物繊維、カリウム、鉄、ビタミンB群など栄養分が豊富で、高血圧や動脈硬化、貧血、脂質異常、肥満、便秘の予防・改善によいと考えられています。また食物繊維が豊富なことから、大腸がんの予防が期待できます」

 

さらにココアに含まれるフラバノールというポリフェノールも血圧を調整する働きがわかっており、

 

’20年にはココアが成人の認知機能を高めるという研究結果も発表されたのだとか。

 

日本人の半数以上が、がん、心疾患、脳血管疾患のいずれかで亡くなる現代、ココアと生姜はこれらの疾患によい影響を与えてくれる食材なのだ。この2つを掛け合わせることで、さらなる相乗効果が期待できると平柳先生は言う。

 

【生姜ココアの作り方】

 

〈材料〉
純ココア…5g(小さじ山盛り1杯)
生姜…5g(すりおろした場合、小さじ1杯)
お湯…200ml

 

〈作り方〉
(1)生姜をすりおろす。
(2)カップに純ココアを入れ、200mlのお湯の少量を入れて練る(純ココアがダマにならないよう注意)。残りのお湯を入れて、ココアを作り、すりおろした生姜を入れて完成!

 

ところで味のほうはどうだろう。

 

「ココアをしっかりとお湯で練ってからすりおろした生姜を入れるとスパイスが効いてピリッとします。生姜の繊維の舌触りが気になる人は茶こしなどで繊維をこした生姜汁を加えるなど、お好みで調節してください」

 

実際、ティースプーン1杯ほどのすりおろし生姜を加えた「生姜ココア」は、スパイシーでスッキリした後味がある。

 

ちなみに、生姜は皮の部分に栄養が多いので皮をむかずにすりおろそう。乾燥したものや粉末を使ってもよいが、生と加熱したものとでは香りや効能に違いが出る。

 

「生の生姜は香りが強く、殺菌効果が高いのが特徴で、温めると香りや殺菌効果は弱まりますが、体を温める作用が強くなります。作用の強弱はあるものの、どちらも生姜のよさは残っています」

 

毎回すりおろすのが面倒という人は、生姜氷を作っておくと便利だ。

 

すりおろした生姜を、製氷皿の1マスに5gずつ小分けにし、1マスごとに小さじ1杯の水を足して軽くかきまぜ、冷凍庫で凍らせる。生姜氷をココアに入れるだけで生姜ココアのできあがり!

 

甘さを足したい人には、はちみつが◎。なかでも、昔ながらの「アカシア」から採った製品がおすすめ。信頼できるメーカーの「純粋」「天然」などと書かれている「はちみつ100%」の製品を。生姜ココア1杯に、はちみつはティースプーン2杯までが適量だ。

 

「はちみつにはビタミン、ミネラルなどが豊富で、咳止め効果、降圧効果、血液サラサラ効果、血糖値やコレステロール値を調整する作用、殺菌効果や抗酸化作用などがあります。取るとすぐにエネルギーとなる即効性も特徴です」

 

一日に1~2杯飲むとよいそう。

 

「一日のエネルギーを効率的に使うためにも、まず朝に飲んでください。もう1杯は夕方、あるいは夕食中です。夕食をたくさん食べる人は食中に飲むと、血糖値・血圧の調整をしてくれるからです」

 

毎日の生姜ココアで、血管年齢を若返らせて、寒い冬も元気に乗り切ろう!

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: