ふだんの食事も、食材の食べ合わせ次第で、“免疫力強化”“腸内環境改善”といったうれしい効果をアップさせることができるというーー。そんな最強の組み合わせをご紹介!
「毎日食べている食材は、食べ合わせによって食材が持つ栄養効果を高めることができます。その結果、免疫力を高めて、終わりの見えない新型コロナの感染を防ぐこともできるのです」
こう話すのは、美容・アンチエイジング専門医で予防医学や栄養学にたける「Zetith Beauty Clinic」の副院長・黒田愛美先生。
そこで黒田先生に、コロナに負けない“最強の食べ合わせ”を教えてもらった。
まずは、ストレートに免疫力をアップしてくれる食べ合わせから。
「免疫機能維持に重要なのがビタミンB1です。私はこのビタミンB1を豊富に含む豚肉を、玉ねぎと一緒にしょうが焼きにしてよく食べています。玉ねぎなどに含まれる辛味成分の硫化アリルがビタミンB1の吸収率を高め、免疫力が上がり、スタミナもつきます。そして何よりおいしいんです」(黒田先生・以下同)
免疫力が上がる食べ合わせのなかでも注目したい食材が、アンチエイジング効果が高いトマトだ。
「抗酸化作用があり免疫力強化の働きをするのが、トマトなどに含まれるリコピンです。油や脂質と一緒に食べると吸収率が上がります。表のオススメメニューとしては、サラダにしやすく、脂質の多いアボカドとの食べ合わせを紹介しましたが、トマトにオリーブオイルをかけるだけでもいいんです。これなら、忙しい朝でも手軽に免疫力を高められますよね」
現代人の天敵、ストレスも野放しにしておくと免疫力を減退させる。
そこで、紹介するのが「チーズ×鶏ささみ」の食べ合わせ。
「“幸せホルモン”とも呼ばれるセロトニンには、精神を安定させてストレスを軽減する作用があります。その原料になるのが、チーズなどの乳製品に含まれるトリプトファン。セロトニン生成には、ビタミンB6も必要なので、これを多く含む鶏ささみと食べると、ストレス解消が促されるのです」
免疫力を上げるには、疲労をためないことも大切だという。