「ビデの使い方」「吸水パッドのタイミング」ほんとにあってる?あなたの“おしっこの常識”更新が必要です
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■おしっこトラブルを招く昭和の作法とは

 

【昭和の常識】おしっこ後、ごしごし後ろから前に拭きあげる
【新常識】おしっこのあとは軽くおさえる程度で十分

 

「陰部をこすったり、ごしごし拭きあげることで、皮膚を傷つけて細菌が入ることもあります。排尿後は、トイレットペーパーをそっと当てて水分を吸収させる程度で十分です。排便後は特に、後ろから前に拭くことで大腸菌が尿道に侵入することも。排便後は必ず前から後ろに拭いてください」(室宮先生・以下同)。

 

【昭和の常識】シャワー洗浄、ビデを頻繁に使う
【新常識】外出先ではシャワー洗浄、ビデは絶対NG

 

「お尻のまわりについている大腸菌がシャワー洗浄を使うことによって飛び散り、不衛生です。特に膀胱炎を繰り返す人にはオススメしません。また、生理時によく使うビデですが、必要な細菌まで洗い流してしまう傾向があるのでこちらもオススメしません。特に外出先のシャワー洗浄、ビデは不衛生でNGです。どんな菌が付着するかわかりません」

 

【昭和の常識】膀胱炎気味のときはタオルで股をこすり洗いする
【新常識】せっけんを使い、手でやさしく洗う

 

「洗うときはせっけんをしっかりと泡立てて、手でやさしく洗うだけでも十分清潔になります。敏感な人は敏感肌用のせっけんを使うといいでしょう。決してタオルやスポンジなどでゴシゴシこすったりしないでください。陰部の皮膚はデリケートなので、傷つくとそこから炎症を起こしたり、細菌に感染しやすくなります」

 

【昭和の常識】尿もれが心配なので水分をあまりとらない
【新常識】水分をしっかりとって、骨盤底筋群トレーニングを

 

「和式トイレでは、しゃがみこむ姿勢をすることになります。この動作が無意識に骨盤底筋群を鍛えてくれていたわけですが、世代的には洋式トイレが主流になり、しゃがみこむことが少なくなりました。これにより頻尿や尿もれトラブルも増加してきたようです」

 

頻尿が嫌で水分をとらない人も多いそうだが、体内の水分バランスを考えた場合、水はしっかりとってほしい。

 

「外出先でもれたら嫌だからなどの理由で水分をとらないでいると、体内の水分が足りなくなったり、血圧に影響することがあります。尿もれの主な原因は骨盤底筋群の衰え。お尻の穴をめいっぱい締めて10秒キープ、というエクササイズを1日合計5分程度することで、骨盤底筋群の筋トレになり、尿道の筋肉も鍛えられます」

 

【昭和の常識】外出中のトイレは洋式で股を閉じてするのが衛生的
【新常識】便座に座り適度に股を開き、用を足して立つ際はゆっくりと

 

「洋式トイレでは股を閉じて用を足す人も増えていますが、それでは飛び散ったおしっこで内股が汚れて不衛生です。適度に股を開いて、汚れないように用を足しましょう。終わった後はゆっくりと腰を上げるように時間をかけて立ち上がることで、下腹部の筋肉が鍛えられます」

 

【昭和の常識】尿もれ・頻尿の恐怖でナプキンや尿もれパッドを常に当てている
【新常識】尿もれパッドは緊急時のみの使用でこまめに取り替えて

 

「尿もれが心配だからと尿もれパッドを使う人が増えていますが、緊急時など、どうしても必要なとき以外は使わないようにしましょう。むしろ骨盤底筋群を鍛える習慣を持つほうが重要。また、同じものをつけっぱなしにしていると菌が繁殖したり、菌の侵入経路となりかねません。使用するならどうしても必要なときだけ。そしてこまめに取り替えるなどを心掛けましょう」

 

新常識を覚えて、おしっこトラブルを防ごう!

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