ついついやってしまう“豆腐の残念な食べ方”せっかくの健康効果が無駄に!
画像を見る 沖縄の郷土料理「ゆし豆腐」(写真:PIXTA)

 

■豆腐をしょうゆで食べるのはもったいない

 

そんな“スーパー食材”である豆腐。より健康的な食べ方を、家森先生が教えてくれた。

 

「呼吸して取り入れた酸素の2%ほどは、体内でほかの物質を酸化させたり遺伝子を傷つけたりする『活性酸素』に変化。この活性酸素は、大豆イソフラボンによって作られる一酸化窒素の効力を弱めてしまいます。

 

そのため、豆腐は活性酸素の働きを抑える抗酸化力が高い、ゴーヤやパプリカなどの野菜と組み合わせるのがおすすめです」

 

また“調味料”にも注意が必要だ。毎日のように冷や奴にして食べているという人も多いと思うが、淡泊な味だからと必要以上にしょうゆをかけていないだろうか? 家森先生が続ける。

 

「兵庫県で調査したところ、豆腐や納豆などの大豆製品をしっかり取っている人は、大豆製品をあまり取っていない人と比較して1日の食塩摂取量が4〜5gほど多いことがわかりました。天然サプリともいえる大豆製品をせっせと食べても、高血圧を招く食塩を過剰に取ると、せっかくの効果が失われてしまうのです。

 

世界中の長寿食を見てきましたが、蒸し料理は食材の味が凝縮されるため、塩分が少なくてもおいしくなることがわかっています。豆腐は、しそやしょうが、ねぎなどの抗酸化栄養素が多く含まれる香味野菜と一緒に電子レンジで蒸し調理をするのがおすすめです」

 

前出の村濱さんによると、沖縄料理にもだしを活用して、薄味に仕上げるものがあるという。

 

「沖縄には『ンブシー』という豆腐と野菜をだしだけで蒸し煮にする調理法があり、へちまやゴーヤなどを使った味つけの薄い豆腐料理をよく食べています」

 

ただし、大豆イソフラボンは、さまざまな健康効果がある一方で、摂取量には注意が必要だと、中川先生。

 

「豆腐なら1日の摂取量は1丁程度までがよいでしょう。健康にいいからと、大豆イソフラボンをサプリなどで過剰摂取するのはやめましょう」

 

健康の強い味方、豆腐パワーでがんから身を守ろう!

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