60代の40%が悩む夜間頻尿 夜2回以上のトイレは死亡リスクは2倍に!
画像を見る 睡眠不足からうつなどメンタル面に不調が現れる(写真:アフロ)

 

■利尿作用がある夜のカフェイン摂取にも気をつけて

 

夜間の排尿回数が多く、症状がひどい場合は、原因を特定して治療することが必要だ。服薬などで症状を軽減できるので、泌尿器科の専門医に相談しよう。

 

だが、夜中のトイレが1回程度など症状の軽い人や予防目的なら、運動と食事での対策があるそう。

 

「運動面では、骨盤底筋体操が有効です」

 

骨盤底筋体操は、あおむけに寝てひざを曲げ、体の力を抜いて膣と肛門をキュッと締める、緩めるを繰り返すもの。慣れると、立っていても座ったままでもできる。また、散歩やスクワットなどで下半身を鍛えることも有効だという。

 

「食事面では、朝、トリプトファンやビタミンB⁶を取ると、夜に睡眠ホルモンのメラトニンが作られ、深い睡眠が得やすくなります」

 

トリプトファンは大豆や乳製品、肉、バナナ、ピーナツに、ビタミンB⁶は鶏肉や魚などに多い。サケなどの焼き魚や納豆などが並ぶ和朝食がピッタリだという。

 

「最近は熱中症対策として水分をたくさん取るため、カフェインの多い緑茶などを飲む人もいるようですが、カフェインには利尿作用があります。夜はノンカフェインの麦茶などを飲んでください」

 

健康で長生きするために、夜間頻尿を侮ってはいけない。若いうちから夜中のトイレ対策に励もう。

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