■ホルモンバランスが乱れる更年期世代は注意
季節の変化による体への影響を完全に防ぐことは難しいが、さらに更年期世代になると、ホルモンバランスの乱れもあり、身体の不調に関連してメンタルの不調を招くといったリスクも増える。
「季節性感情障害は、季節が過ぎれば自然と改善する場合もありますが、ほうっておいたために、季節が変わってもうつ状態が続く場合もあります」
女性は特に、中高年期からタンパク質が不足する傾向にある。体力づくり、健康なメンタルづくりのためにも、ぜひタンパク質をしっかりとることを心掛けてほしいとゆうき先生は強調する。
こうした対処法を実践しつつ、自分の状態を観察しながら、必要があれば、医療機関へ相談しよう。
「医療機関での治療は心理療法と、薬物療法(抗うつ薬)が考えられます。心理療法は、うつ病になる方の性格的な特徴であるストレスを受けやすい思考を少しずつ変えていくような治療法です」
思いつめず、完璧主義にならず、“適当”を知って、自分の健康を第一に考えよう。