■オリーブオイルが納豆特有の匂いを軽減
納豆に添付している「タレ」を使っている人も多いが、レインボー納豆では、オリーブオイルを使用しているのが大切なポイント。
「しらすや梅干しはほどよく塩味があるのでタレやしょうゆを使うと塩分過多になってしまいます。
納豆にオリーブオイルを混ぜるとコクが出るので余分な塩分を加えずに食べられます。
オリーブオイルは腸を活発にするオレイン酸が入っているだけでなく、腸で便のすべりをよくするので、腸内環境を悪化させる便秘の解消にもつながります」
実際にレインボー納豆を作ってみたが、紫玉ねぎやメカブが入ることで、納豆だけで食べるより、アクセントのある一品に。
梅干しや酢漬けしょうが、しらすのほどよい味わいが加わってまろやかになり、さらにオリーブオイルを混ぜることで納豆特有の匂いも軽減。
これなら納豆が苦手な人でも食べられそうだ。
「納豆を“あえ衣”という発想で、いろいろな食材を加えることが大切なポイントです。
たとえば納豆にはナットウキナーゼという血液をサラサラにする酵素が含まれていて血流改善の効果もあります。
免疫細胞が体のすみずみまですばやく行きわたるだけでなく、血栓や動脈硬化を予防します。
抗酸化栄養素は、活性酸素でサビついた血管を修復して、血流をスムーズにする働きもあるので、納豆と一緒に取ることがおすすめです」
血液サラサラのレインボー納豆、ほかにはどんな食材が適しているのだろうか?
「にんじんのベータカロテン、トマトのリコピン、きゅうりのビタミンCなど抗酸化栄養素は色の濃い野菜に豊富です。
また、玉ねぎは体の酸化を防ぐケルセチンが多いだけでなく、善玉菌の大好物であるオリゴ糖が豊富に含まれています。
血管年齢の若さを保つ葉酸が多いのりや動脈硬化を防ぐ効果があるごま油と組み合わせることで血液の質を改善します」
難しいことを考えず、自分の好みの食材を納豆に加えるだけでもいい。
レインボー納豆を夕食に加える習慣で、インフルエンザに負けない体を作ろう。