今年の家電業界の最注目は「世界初」の技術を搭載した商品。1台で生活の質を変える高品質の商品が5万円前後で買えるなら……ドーンと夏のボーナスで買っちゃいます!?そんな、最新家電のBIG3を紹介!
今年4月、掃除機で有名なイギリスの家電メーカー・ダイソンが、その技術の粋を集めた初の美容家電「Dyson Supersonicヘアドライヤー」を発売。同社には、「風圧がすごい!」「いつもの半分の時間で髪が乾いた!」と、購入者から感激の声が続々届いているという。
「従来のドライヤーは、主に熱で髪を乾かしていたので、どうしても髪にダメージを与えていました。そこで、あえて温度を低くし、パワフルな風で乾かすドライヤーを開発したんです」(ダイソン広報担当)
通常、風量を上げようとするとモーターが大きくなり、ドライヤー自体も大きく重くなってしまう。それが、これまで風圧で乾かすドライヤーが実用化されなかった理由だ。
しかしダイソンでは、掃除機などほかの製品で培ってきた独自のモーター技術をドライヤーに応用。一般的なドライヤーのモーターの最大8倍の速さを実現し、見事、世界で初めてコンパクトで風量のあるドライヤーを完成させた。
さらに、温風を毎秒20回測定し、適した温度にコントロールすることで、過度の熱による髪へのダメージを防ぐハイテク機能も搭載している。
空気清浄機で、空気の汚れも蚊も取れる!そんな画期的な新製品「蚊取空清」を、今年4月に発売したのはシャープ。空気清浄機で蚊を取る世界初の技術とは?
「試行錯誤の結果、空気をきれいにする機器なので薬剤は使わないことに決め、蚊の習性を利用しておびき寄せることに。蚊は黒色を好み、暗がりや物陰に隠れたがるのでボディを黒にし、側面に複数の小窓を設けました。さらに、紫外線に誘われる習性を利用し、製品内部にUVライトを搭載。小窓からもれる紫外線に誘われ蚊が近づいてくると、空気清浄機の気流で内部に吸い込み、粘着式の蚊取りシートで捕獲するという仕組み。一度中に入れば外に出ることはできません」(シャープ 商品企画担当・松田栄睦さん)
もともとは、蚊が媒介するデング熱などの感染症被害に悩む東南アジア諸国向けに、7年前から開発を開始したものだという。
「マレーシアの専門機関の協力を得て、計67回の実験を行いました。使った蚊の総数は、1万匹以上。製品側面の小窓も、何度も実験を重ねて、蚊を呼び寄せるのにもっとも適した大きさに設計したんです」(シャープ 海外向け商品企画担当・青山真樹さん)
その結果、実験では最大で98%(!)の捕獲率を記録した。
「『ピルエット』とは、バレエ用語でつま先立ちでコマのように回転する動き。そのイメージを重ね、これまでにない360度なめらかに回転し続ける扇風機を開発しました」
そう話すのは、マインツのチーフクリエーター・古川泰之さん。新しいライフスタイルに即した機能とデザインを実現する家電ブランド「MAINTS(マインツ)」を立ち上げた同社が、第1弾の製品として発売したのが、360度回転し続ける扇風機「PIROUETTE(ピルエット)」だ。現在、マインツのHPで予約販売を行っており、7月中旬以降に順次発送する。
「ちゃぶ台を囲んでテレビを見るなど、家族が1カ所に固まってくつろぐことが多かった昔と違い、今は同じリビングでも、個人がそれぞれ好きな場所で過ごす時代。それに合わせ、部屋のどこにでも風が届く扇風機を作ろうと思ったのが、開発のきっかけです」
本製品のもう1つの特徴は、風を積極的に当てる範囲を複数指定できること。たとえば、人がいるキッチン、ダイニングテーブル、ソファと3カ所を指定したら、それ以外の場所では2倍速で首を振り、効率よく風を送ることができる。
今年の夏、「世界初」の技術を搭載した商品をぜひ、チェックしてみてはいかが?