「いまどき”介護制度”の流れをつかもう」

誰もがいつかはきっと直面するであろう介護。〝いざ〟となったとき、あなたは何から手をつければいいのか把握してい
ますか? わかりにくい介護の現状を連載でひもときます。

 

親が要介護に!そのときどうする!?

人口の 22 %が 65 歳以上とい う超高齢化社会に突入した日 本。いまや介護は誰にとって も身近な問題になりつつある。

「 30 代 40 代だと親の介護はま だ先の話だと考えている方も 多いでしょう。でも私は 30 代 から 60 代の今にいたるまで、 叔

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母、父、母と常に身内の介 護にかかわって生きてきまし た。これからの超高齢化社会 では、そんなケースもまれで はなくなると思います」  というのは、介護問題に詳 しい(株)ミズ総合企画の代 表取締役、望月幸代さん。

元気な親がある日突然倒れ ることだってある。いざとい うときの心構えと最低限の知識だけは蓄えておきたい。

さて親が入院し、退院後は 自立して生活するのが難しい 状況になった。そんなとき最初にするべきことは?

まず、市町村の高齢者相談 窓口に相談を。そこで地域包 括支援センターや訪問介護ス テーションの紹介、そのほか 介護に関する情報を得ること ができます」と望月さん。

地域包括支援センターは新 しいサービス拠点として市町 村主体でできたもので、各中 学校区に1つずつある。介護 に関する相談窓口やケアマネジャー(介護支援専門員)を 置いた施設で、社会福祉法人 に委託して置かれているとこ ろも多い。地域によって『ケアセンター』『ケアプラザ』 など呼び名が違うケースも。

次にすることは、要介護認 定の申請。 実は介護保険に関 してまだまだ誤解している人 も多い、と言うのは高齢者生 活研究所代表の浜田きよ子さ ん。

「お金を取られるのではない かと勘違いして、介護保険な んて必要ないと頭から言う人 が少なくないんです。逆にお 金をもらえると思っている方 もいる。そうではなくて、介護保険とは心身の状態の程度 に応じて必要な介護サービス を受けられるという制度です

保険料は 40 歳以上の人すべ てが払っており、認定されれ ば誰でも使うことができる。

「ですから介護保険はぜひ使 ってほしい。家族だけでなん とかするからと介護保険を使 わず家庭内での閉じた介護を すると、虐待などの悲惨な結 果につながってしまうケース もあるんです」(前出・浜田さん)

介護認定は『要支援』が2 段階、それより進んだ『要介 護』が5段階の全7段階に分 かれる。

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使える サービスも金額に換算して月 額約5万. 36 万円と、ランク に応じて変わってくるのだ。

要介護認定を申請すると、 調査員が自宅へやって来る。 そして家族同伴のもと、本人 への面接調査が行われる。

そこでぜひ気をつけていた だきたいのは、ふだんどおりの状態を見せること。お年よ りも見知らぬ人が検査に来る と、はりきって状態をいつも よりよく見せてしまいがちなんです。同様に家族もつい見 栄を張ってしまうことも……」  と、浜田さんの忠告。

たとえば要支援では「高さ の調節できる介護ベッド」は 使えない。また特別養護老人 ホームなどの施設に入所する こともできない。どのランク に認定されるかで介護生活が 大きく違ってくるので、くれ ぐれも背伸びは禁物。