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楽しく、幸せなねことの暮らし。でも、不調やトラブルは突然やってくる。そこで、猫専門医の服部幸先生が、悩みをズバリ解決する「にゃうにゃう猫生相談」!今回も、悩めるねこからこんな相談が届いた……。

 

【Q】「はじめまして、僕は2歳のオスです。子ねこのときに飼い主さんの家に来たのですが、しばらくはケージの中で過ごしました。ケージの中は3段あって運動はできたけど、狭くて退屈でした。いまはおうちの中で自由にしていて、ケージはただ置いてあるだけです。ねこのなかには、ずっとケージで暮らしている子もいると聞きましたが、どちらのほうがいいのでしょうか?」

 

【A】「理由や意味もなくねこをケージで飼うのは賛成できません」(服部幸先生)

 

ねこをケージで飼うのは、狭すぎるため、あまりおすすめはできません。飼い主が外出するときだけ、仕事に行くときだけケージに入れる、という方もいらっしゃるそうですが、そもそもなぜケージに入れないといけないのか、を考えてみましょう。

 

たとえば留守中、何かを間違って食べたりしてしまうのが心配だというなら、まずものを片付ける。コードをかんでしまうねこだったら、かまないようにコードを保護するなど、ねこをケージに閉じ込めないですむ方法はいくらでもあります。

 

ただし、小さいお子さんがいる、ねこアレルギーを持っている人がいる、飲食店につながっている……など、どうしてもケージでの飼育が必要な場合もあります。

 

また、入院や災害が起きたときのことを考えて、ふだんからケージに慣れさせておく、というのは悪いことではありません。自由に出入りできるよう、扉を開けて部屋の隅に置いておくといいでしょう。ケージを、ねこの部屋と認識させるのもありだと思います。

 

理由や意味もなく「ねこはケージで飼うもの」という意見もあるようですが、あまり賛成できません。家具の配置を替えたり、壁紙を補強したりするなど、トラブルを起こさない環境を整えることが、ねこと暮らすうえでの第一歩だと思います。

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