この春、ハンドメイドの世界でメキメキと頭角を現してきた「軍手ネコ」。そう、「軍手から簡単に作れちゃう♥」と話題の、ネコのぬいぐるみです。
作り方は「(1)軍手をパーツにカットする→(2)わたを詰める→(3)ボタンを縫いつけて目鼻にする→(4)頭と体を縫い合わせる」というわかりやすさ。軍手の形が最大限に生かされているから、縫う箇所が少なく、短時間で、かわいいぬいぐるみが完成しちゃうのです。なるほど、軍手の指部分が、ネコの耳や手足にうまいこと生かされていますね。
提案者は人気ぬいぐるみ作家の金森美也子さん。「どんな軍手でもOKですよ」という言葉を確かめるべく、現在開催中の「軍手ネコ」の展示&販売イベントを訪ねてみました。
出迎えてくれたのは、オーソドックスな白軍手はもちろん、色柄軍手や飾りボタンが使われた個性豊かなネコたち。か、かわいい~! ちょっとした工夫で、いろんなタイプのネコを、そしてわが家の飼いネコだって作れちゃいそうだな、と想像の翼は広がります。
右は子供用サイズの軍手で作ったネコ。並べてみるとひとまわり小さく、思わずギュッと抱きしめたくなるような愛らしさがあります。目のブチ模様と耳は、別に用意したグレーの手袋の指部分を縫いつけてアレンジ。首もとにリボンやテープを巻いてもオリジナリティが増します。「飼いネコそっくりに作ったぬいぐるみは、やっぱり愛着のわき方が違うんですよ」
「それから、軍手という素材がすごくいいんですよね。素朴で、ちょっとヌケている感じ(笑)。きっちり・かっちり仕上がらなくても、それさえ味になるところが気に入っています」。目には4つ穴ボタンを使うと、よりトボけた表情に。「部分的に柄を出したいときは端切れを重ねるんですが、このコには靴下を縫いつけてみました」。後ろ姿もかわいい……。
イベントは「巣巣」にて5月7日(日)まで。6日(土)の夜には、山田稔明さんの弾き語りライブも開催されます。ネコ好き、ハンドメイド好きのみなさん、ゴールデンウィークは表情豊かな「軍手ネコ」に会いに行ってみて!(そして、作ってみて!)
巣巣
東京都世田谷区等々力8-11-3
TEL:03-5760-7020
susu@susu.co.jp
※ライブ予約受付中!
金森美也子(かなもりみやこ)
ぬいぐるみメーカーで企画デザインに携わったのち独立。現在はおもに手袋・靴下・古着などを使い、素材の形や色柄を生かしたオリジナルのぬいぐるみを製作している。著書に『軍手ネコのつくりかたBOOK』(光文社/1,700円+税)など。
『軍手ネコのつくりかたBOOK』
付録の軍手キットで愛らしいネコのぬいぐるみが作れます。軍手は風合いのあるシマ柄で、ネコの口まわりと手足が白くなるように仕上げたオリジナルデザイン。作り方は同封のBOOKにて、全工程、写真つきでわかりやすく解説しています。
著者:金森美也子
価格:1,700円+税
出版社:光文社
http://amzn.asia/aH6vbjG