地上波よりハマるとファンが急増「大人のBSドラマ」の中身
いま「BSドラマ」というジャンルが異彩を放っている。地上波ではできないような実験的な作品や、映画に負けないテーマに挑戦することで、ファンが急増しているという。では、いったいどんなドラマがあるのか? ドラマウオッチャーの上杉純也さんに各作品の”旨み”を語ってもらった。
『推定有罪』(WOWOW)「真犯人を推理するおもしろさがずば抜けています。主演の仲村トオルの葛藤や、黒木瞳、陣内孝則といった実力派の登場人物、それぞれの人間模様も引きつけられます。これが本命ですね」
『陽だまりの樹』(NHKBS)「時代劇が消えてゆくときに、手塚治虫原作の幕末青春群像劇を持ってきたことに期待したい。市原隼人、成宮寛貴がそれぞれハマり役。男の友情と、使命をどう果たすのかという見どころに加え、ヒロインである黒川芽衣との三角関係の恋も気になるところでしょう」
『罪と罰』(WOWOW)「冷酷な殺人者を演じる主演の高良健吾は、いま映画界から引っ張りだこ。ほかのキャストも注目の若手から、演技派まで揃えていて、まさにこれは映画の企画でしょう。検事役の伊武雅刀が(主人公に)イヤ〜な追い詰め方をするんでしょうね」
『マグマ』(WOWOW)「朝ドラの『カーネーション』で尾野真千子が好きになった人は注目です。ただしNHKに負けないシリアスで硬派なドラマ。彼女が冷徹なリストラ屋を演じます。”大化け”するとしたらこの『マグマ』か『罪と罰』でしょう」