景気がよくなるといわれる巳年。全国でお金が使われるようになるのだろうか?

 

「都道府県によってお金にまつわる性格は大きく違います」と教えてくれたのは『新・出身県でわかる人の性格』(草思社文庫)など、県民性がテーマの著書を多数執筆している岩中祥史さん。県民性には歴史的な事情があるようだ。

 

「江戸時代までさかのぼると、豊かな地域はお金があるからどうしても使ってしまうし、貧しい地域はお金を使わない傾向があります」と岩中さん。ズバリ、お金と聞いて最初に思いつく県は?

 

「愛知県です。豊かな地域でしたが、前述した金遣いの荒さはなくむしろ逆。歴史的にみると、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の出身地で『何が起きるかわからない』ことを見てきているんですね。そのときに培われた『堅実に生きよう』とする精神が、節約や貯蓄につながっているといえます」

 

愛知県民は見えっ張りでブランドものも大好きだが、定番ものや無難なものなど、先々まで使えるものを好み、形のあるものにお金を使う傾向があるという。同様に、徳川家にゆかりのある人が治めていた和歌山県も「貯め上手」な県。江戸時代から勤倹貯蓄を最高の徳とする生き方を推奨されてきた。可処分所得のうち「消費支出の占める割合」は全国で47位だ。

 

貯蓄・節約好きの3番手につけるのは徳島県。「働くことはつらいこと」46位(NHK全国県民調査)と労働に対して前向きで、人口1人当たりの「銀行預金残高」が東京、大阪に次ぐ3位だ。逆にお金をたくさん使ってしまう県は?

 

「お米がよく取れ、価格を自由に設定できた秋田県。東北では珍しくバブリーな気質をもっています。『お金への関心が薄い県』というと、宮崎県と沖縄県。暑くて働く気が起きないことも原因ですが、お金への執着があまりないんです」(岩中さん)

 

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