地域の特性や名産品をモチーフに、かわいく、ときに驚くような変身をしてきた”ご当地キティ”が、今年15周年を迎えた。全国各地のご当地キティを一手に製造しているのは、もともとお土産商品などを流通していた「あすなろ舎」。同社の社長・石川浩三さんに協力してもらい、クイズ形式で、ご当地キティのトリビアを8つ紹介しちゃいます。
【1 ご当地キティ第1号は北海道。何をモチーフに使った?】
キティちゃんの洋服の色を、ラベンダーの花色に替えて発売した。第2号として作った長野・信州バージョンはグリーンの服だった。第3号の沖縄県で、琉装を着せたキティちゃんを発売。変身・仮装のはじまりとなった。
【2 渋谷ハチ公バージョンは「○がいちばん長い」。○とは?】
「脚の長さでは、これがダントツです。ギャル全盛期に作ったので、洋服は少し流行遅れになってしまったかもしれませんが……。ここまで脚は長くないですが、銀座・有楽町バージョンなど、スタイルのいいキティちゃんは東京にしかありません」(あすなろ舎・石川浩三社長・以下同)
【3 「子供ができる」という口コミが広がっているものは?】
「但馬のこうのとり(兵庫県)をモチーフにしたご当地キティには、こうのとりがくわえているキティちゃんが、とれて落ちたら子供ができるという口コミが広がっているようです。それを狙って作ってはいないので、私たちも驚いていますが、社内でもいちばん人気です」
【4 いちばん見つけにくいご当地キティは?】
福岡県宮若市の特産品である追い出し猫をモチーフにしたキティちゃんで、前後に顔がついている珍しいデザイン。販売している地域が限られており、お店を探すのが難しいといわれている。現在も発売中。
【5 ご当地キティシリーズで、唯一、キティちゃんのおばあちゃんがモチーフになったものが。それはどこ?】
もちろん、おばあちゃんの原宿、巣鴨(東京)。「編み物が趣味で、マーガレット・ホワイトという名前もあるんですよ」
【6 キティちゃんの顔が○○○○になってしまったために、デザインを変更したものがある。○○○○とは?】
「箱根・大涌谷(神奈川)の黒たまごバージョンの初代は、顔がまっくろだったんです。’00年でしたが、当時はキティちゃんの顔が黒くなるなんてもってのほかで……。生産した分だけ販売させていただき、その後デザインを変更。生産数は少数で、弊社にも在庫はありません」
【7 初めてダジャレをモチーフにしたのは?】
「サイをかぶったキティちゃんが玉に乗っている『さいたま』です。その後、フクロウの着ぐるみの『池袋』や、クマの着ぐるみで本を読んでいる『熊本』も作りました」
【8 さまざまな変身をしてきたキティちゃんだが、顔のパーツの比率は変えてはいけないというルールがある。もうひとつ、変えてはいけないのは?】
「右斜め上のリボンのある位置に何かの飾りをつけるという決まりがあります。リボンを大きくしたり、ほかのものに代用することはできます」
今後は、どんな“七変化”ご当地キティが待っているのか楽しみ!