「私はいままで乙女ゲームをプレイしたことはありませんでした。ただ、スマホがあって、何となく始めたのがハマったきっかけです。何よりタダだったし(笑)」

 

そう語るのは、携帯小説の執筆や、音声ドラマの脚本を手がける龍堂薫子さん(35・以下コメント同)。主婦やOLの間で大人気の乙女ゲームアプリを、龍堂さんは“消費者”としてプレイし、イケメンたちと繰り広げる甘く情熱的な日々を楽しんでいる。

 

乙女ゲームとは、プレイヤー(あなた)がヒロインを操作して男性キャラクターと恋愛をしていく女性向け恋愛シミューレーション・ゲームの通称。ゲームのほとんどがメールアドレスとパスワードを登録するだけで、プレイできる。基本はタダ。ただし、1回のプレイ時間は限られていて制限時間がくると数時間待ちとか。ただ、追加課金を行えばすぐに続行可能となる。

 

ひとつのゲームには4〜9人ほどのイケメンが“攻略対象”として登場する。弟のようななついてくれるイケメンや、包容力のある大人なイケメンなど、バラエティに富んだイケメンと出会える。物語を進めていくと、様々な選択肢と直面し、ひとつずつ選んでいくことで、好みのイケメンと結ばれる“マルチエンディング方式”が主流だ。

 

「イケメンから積極的に言い寄られているときの気持ちのよさはたまらないものがあります。イケメンとの親密度が増すと『スチル』という、高画質の奇麗なイラストが手に入り、待受け画面で使えます。なかには“着エロボイス”というイケメンが甘〜い声で誘惑する着ボイスをゲットできるものもありますよ」

 

スチルやボイスをゲットするための会話の選択は、常にポジティブにいけばいいわけではない。「時には冷たく突き放すことも重要」とか。駆け引きは恋愛の醍醐味のひとつだが、どんな大失恋をしても、やり直せるし、現実の人間関係が悪化することもないのが乙女ゲーム。

 

「イケメンと結ばれても、きわどいシーンがあるわけではありません。多くの乙女ゲームが少女漫画のような内容なので、プレイしていると、頭の中が少女漫画そのものになります。そこがいいんです(笑)。漫画と違うのは、主人公は個性のない人物が多くて自己投影しやすくなっているということです。そのうえ、イケメンたちと恋愛するのは主人公を操作する自分なんですから、ドラマを眺めているよりいいですよ。どうせタダなら断然、時間のかからない乙女ゲームを選びます」

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