話題のスポットやニューオープンのお店を、本誌編集者・めた坊(41歳独身。食いしん坊生活が続き、身長170センチで体重はかろうじて0.1トンを切るメタボ体形に成長)が覆面取材。“勝手に対決”させるこの企画。今回のお題は、日本初上陸の「欧州パン」だ。
最初に行ってきたのは、5日にオープンしたばかりの「ホーフベッカライ エーデッガー・タックス」。オーストリア=ハンガリー帝国王家御用達の称号を与えられている老舗のベーカリーだ。海外初出店の場所に選んだマーチエキュート神田万世橋は、赤レンガの高架下にある。
購入したのは、皇帝が食したという店の代表的な定番の「パン・ハンドカイザー」(200円)と、「クロワッサンのショコキブフェル」(280円)。王室御用達だけど値段は庶民的で親近感が持てた。
王冠を模したというハンドカイザーは、小麦が香るシンプルな味。キメ細かく、ひとつだけでも満足できる重量感がある。ショコキブフェルは、パリッとした食感が特徴。お店には、OLさんやマダムといった方たちがひっきりなしに訪れていた。
次に向かったのは、自由が丘にあるパリ発ヴィエノワズリー専門店「リチュエルパー クリストフ ヴァスール」。8月21日に開店したこちらも世界初出店となる。ヴィエノワズリーとは「酵母発酵させたパン生地、またはさまざまなペイストリー生地を焼いた菓子パンの総称」と店頭で説明されていた。
こちらは対面式販売となっており、同じパンでも、焼き加減や形が微妙に違う中から自分好みのパンを選ぶことができる。店長さんおすすめの「クロワッサン」(450円)とエスカルゴショコラ・ピスターシュ(ピスタチオ味・690円)を購入。
どちらもバターが効いていて濃厚。このバターはパリ本店で使用されているものと同じだそう。クロワッサンの層はとても繊細で芸術的。ピスタチオの上品な甘さも生地にマッチ、見た目以上にボリューム感があり、ひとつだけでも満足だ。
【めた坊ジャッジ】両者とも小麦とバターの味は絶品!今回は赤レンガの高架の立地が決め手で神田の勝利だ!