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話題のスポットやニューオープンのお店を、本誌編集者・めた坊(41歳独身。食いしん坊生活が続き、身長170センチで体重はかろうじて0.1トンを切るメタボ体形に成長)が覆面取材。“勝手に対決”させるこの企画。今回は、個性派「布」美術展対決だ!

 

まず向かったのは浅草寺・二天門の横にあるアミューズミュージアムの「BORO 美しいぼろ布展〜人間はどれだけ貧しくてもおしゃれをする〜」。このミュージアムは、布文化と浮世絵の美術館、和のセレクトショップなどが一体となった複合型アートビル。3階の展示場には、民俗学者の田中忠三郎氏が収集した、東北地方のぼろ布や古民具などの資料が約1,500点ある。驚くことに、すべて手でさわることができるのだ!

 

ぼろ布は、布が貴重な時代に、長く愛用できるように繰り返し継ぎ足された布のことを指すそうで、パッチワークのように別々の布を縫い合わせたり、見た目で楽しめるよう、刺し子のパターンが多様であったりと、昔の人は布にいろいろな工夫を加えて変化を楽しんでいたのがわかる。世界中からファッション・デザイン関係者がここを訪れるそう。ここ数年、海外の有名ブランドが、日本のぼろ布をテーマにしたコレクションを発表しているのはこの展覧会の影響だと思った。

 

つぎは渋谷Bunkamura「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」へ。日本でトワル・ド・ジュイが本格的に紹介されるのは今回が初なのだとか。トワル・ド・ジュイとは、フランスのパリ郊外にあるジュイ=アン=ジョザスという土地で作られた西洋更紗のこと。田園風景の中で遊ぶ人々や花や動物などがモチーフとなっている。マリー・アントワネットも愛用しており、18世紀のヨーロッパの人たちが夢中になったそう。

 

今回はアントワネットが愛用していた布の断片も特別に展示されていた。めた坊は、深い緑色の中に生い茂る草花「グッド・ハーブス」というデザインのものがお気に入りに。更紗の美しさを前に、優雅でうっとりとした気分にひたれた。

 

【めた坊ジャッジ】日本の“貧しくてもおしゃれ”が世界のファッションに影響を与えたと思うので、今回はぼろ布の勝利だ!