トレッキングなど、“それが目的”のレジャー、グルメ、アクティビティが勢ぞろい。いまやサービスエリア(以下・SA)、パーキングエリア(以下・PA)は、休憩するだけじゃない、日帰りのレジャーには最適のスポットだ!
「スープはおいしいし、インスタ映えしますね〜!」と、女子大生たちが大ハシャギ。蛇口をひねるとアツアツの「たまねぎスープ」が出てくるのは、「淡路たまねぎスープスタンド」。神戸淡路鳴門自動車道などから行ける淡路ハイウェイオアシス(兵庫県)に、今年4月から登場した。
「愛媛県・松山空港にはみかんジュースが、香川県・高松空港にはうどんだしが出てくる蛇口がある。それまではポットでスープの試飲コーナーを設けていましたが、『蛇口にしたらインパクトがあるね』と、スタンドを設置しました」
同1階担当の岩鼻優介さんが言うように、無料で何回でも試飲できるとあって、休日になると、蛇口の前には長蛇の列ができるほどの人気ぶりだ。
最近、高速道路のSA、PAなどで、トイレや給油のためだけでなく、グルメやレジャーが楽しめるスポットが続々登場している。旅行ジャーナリストの村田和子さんが語る。
「移動も旅の一部として楽しむのが旅のトレンドで、車旅での楽しみを演出するのが、充実したSA・PAです。公園など観光施設が隣接し、高速道路を降りなくても利用できる“ハイウェイオアシス”も、全国に23カ所あって人気です。地産地消の買い物や食事も楽しめて、一般道からもアクセスできます」
関越自動車道寄居PA上りに、日本初テーマ型エリアとして’10年にオープンしたのが「寄居 星の王子さまPA」(埼玉県)。
「『星の王子さま』作者サン=テグジュペリゆかりの南仏プロヴァンス地方をイメージした建物で、癒しや安らぎを与えてくれます」(村田さん・以下同)
’30年代のコーヒーを再現したカフェや、自家製フランスパン、クロワッサンなどを提供するベーカリー、星の王子さまグッズ専門店などもある。
アクティブなレジャー派には、都心から約90分、上信越自動車道佐久平PA上下線、一般道からアクセスできる佐久平ハイウェイオアシス「パラダ」(長野県)がおススメ。高速道路を降りることなく、冬はスキー、夏はトレッキングができる。カブトムシに触れることもできる。遊んだ後には平尾温泉「みはらしの湯」で汗を流せる。
大観覧車「フジスカイビュー」があるのは東名高速道路富士川SA(上り・静岡県)。60メートルの高さで、富士山や駿河湾まで一望でき、夜になるとライトアップされる。また、道の駅富士川楽座が隣接しており、プラネタリウムが7月14日からリニューアルオープンだ。
伊勢湾岸自動車道の刈谷ハイウェイオアシス(愛知県)は、メリーゴーラウンドやミニ機関車などの低料金で遊べる岩ケ池公園が併設されている。
「女性用トイレが赤いじゅうたん敷きで木製の家具が置かれ、ホテルのロビーのように超豪華。これ目当てで立ち寄る方もいるほどです」