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現金を使う人よりも、キャッシュカードを使う人のほうが、お金が貯まりやすい。6月にそんな驚きの調査結果が発表された。

 

「楽天市場 夫婦のお財布調査2018」によると、積極的にクレジットカードなどを活用するキャッシュレス派家庭の金融資産の平均は約1,100万円。片や、現金派の家庭は約550万円と、2倍も差があるというのだ!

 

「現金よりもクレジットカード払いのほうが家計管理しやすいのです。お金の使い方のクセが見えるので、ムダがぐっと減るんです」

 

そう指摘するのは、これまで1,000人近くを指導し、貯蓄アップに導いてきたマネー講師の角田和将さん。『「節約ゼロ」で毎月3万円貯まる!貯金ドリル』(総合法令出版)でお金が貯まるコツを紹介している角田さんも、キャッシュレス派だ。

 

「お金を貯めるには、まずは“お金の流れ”を知ることが大事です。現状を正しく知ることで、対策ができるからです。カード決済の利点は、毎月お金を何にいくら使ったか明細書に記録が残ることです。さらに、ポイントが貯めやすいという点も見逃せません」(角田さん・以下同)

 

実際に角田さんに、“お金が貯まる体質になれる”クレジットカードの使い方を教えてもらった。

 

キャッシュレスの場合、最大の利点は明細書が送られてくることだ。そのためにも、できるだけ支払いは集約すること。家賃など、どうしてもまとめられないものは、口座引き落としにしよう。

 

「明細書は家計簿代わりになります。レシートを見て電卓をたたかなくても、カード会社が代行してくれます(笑)。前月と比較するだけでもムダに気づき、次の月に意識できるようになります」

 

それだけで数万円もの支出が減ったという家庭もあるとか。

 

「明細書を見るときは、“固定費”からチェックしましょう。家賃や保険料、携帯代や光熱費などです。これらは、毎月必ず請求されるものなので、一度見直すと、大きな節約になります。たとえば、スマートフォンを格安スマホに替えれば月5,000円前後も通信費を抑えられます。電気料金は契約アンペアを見直してみるのもおすすめ。10アンペア減らすごとに、基本料金は数百円程度下がります。月500円減でも、年間6,000円の差になります」

 

とはいえ、何でもかんでも削るべきではないという。

 

「支出の見直しの判断基準は、“一過性”かどうか。旅行や趣味など、日々の生活をよりよくする要素があるものは、むやみに削る必要はない。でも、飲み会などは、その瞬間は楽しくても、時が過ぎればおしまい。お金を払う価値に見合うか、意識を向けることで、おのずと財布のひもは固くなるはず」

 

そして、角田さんはこう続ける。

 

「持ち歩く現金を最低限に抑えると、衝動買いは大きく減ります。これまで『数百円だから』と気軽に出していた金額でさえ、カード払いとなるといったん考えるはず。お金を出すことに対してハードルを上げることで、自然と貯まる体質になっていくんです」

 

5,000円あれば、突然のママ友とのお付き合いランチやカフェでも対応できる。角田さんいわく、「お金の流れを把握し、見直しを続ければ、無理せず手元に残る金額が月3万円は増える家庭が多い」のだとか。

 

クレジットカードを上手に使って、貯蓄額を増やそう!

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