(イラスト:マユボンヌ)

猛暑が続くこの季節。風物詩となっているのは、背筋がゾクゾクするような怪談話。でも“怖い話”に登場する妖怪たちも時代とともに変化してきているよう。そこで、その生態をまとめた最新版“妖怪事典”をお届け!

 

「都市化で街が明るくなり、暗闇を好む妖怪がすみにくくなったのではないかといわれます。いいえ、街だけが妖怪の生息地ではありません。じつはここ10年、IT機器やインターネットの闇に出没する“IT妖怪”が急増。出没場所を変え、息づいているんです」

 

こう話すのは、昨年末に長年、個人で収集した資料を『日本現代怪異事典』(笠間書院)として出版した朝里樹さん。朝里さんは新進気鋭の妖怪伝説収集家。なんとこの本は戦後から今日まで世間を騒がせた妖怪譚1092項目を収録して話題になっている。

 

寝苦しい宵、そんなイマドキの妖怪の世界に、あなたをご招待。

 

■風呂場に現れる“下半身がロボット”妖怪!「おふろ坊主」

 

【生息地】
家の浴室。

 

【目撃情報】
上半身が人間、下半身がロボットという姿で、修行僧のような身なりの妖怪。ロボット型の妖怪が日本で確認されたのは、このおふろ坊主が最初。夜8時半ごろに、女性が入っている風呂場に現れ、お湯をかけてくる。いったんお湯をかけられた女性は、急にすべての欲望を失ってしまうのが特徴。食欲もなくなり、最後はミイラになってしまい、あの世に連れていかれてしまうという。

 

【得意技】
欲望を奪って、ミイラにする。

 

【対処法】
お湯をかけられる前に、下半身のロボット部分に水をかけると立ち去っていく。

 

「浴室で女性を襲うというと生々しい。それが下半身がロボットということですこし緩和されているのかなと思います」(朝里さん)

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