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「キャベツが半玉で150円を超えていたのよ。それで1玉の値段を見たら300円近くて……。きゅうりも1袋200円ほどになっているし、カット野菜しか買う気になれないです」

 

本誌記者にこう嘆くのは50代の主婦。そう、キャベツやきゅうり、レタスをはじめ、いまとにかく野菜の値段が高いのだ。この野菜価格の高騰は、まず、7月に起きた西日本豪雨の影響が考えられるという。経済評論家の加谷珪一さんがこう解説する。

 

「西日本豪雨では、まず、野菜の出荷・流通に大きな痛手を負いました。本来この時期に出荷すべき“旬”の野菜が、世紀の大豪雨によって供給できなかった。たとえばキャベツは、1キロあたり257円の値上げ幅。これは例年のおよそ1.7倍です。ひとつの流通が滞れば、ほかのものの流通も影響を受けてしまいますから、野菜を発端に、あらゆる業態の品物が、異常気象によって連鎖的に高騰してしまう可能性もあるんです」

 

埼玉県熊谷市では7月23日に歴代最高の41.1度を記録した。“異常な猛暑”も野菜の価格に影響をもたらしている、と加谷さんは続ける。

 

「いちばん注意すべきはこれから旬になってくる野菜の価格でしょう。秋・冬野菜といえば、かぼちゃやじゃがいも、にんじんなどがありますが、軒並み上がる可能性があります。猛暑の影響でやはり、出荷時期などの誤差が生じてしまいます」

 

値上げするのは野菜だけではない。外食産業もこの天候不順の影響を受けている。

 

「沖縄では鶏卵が8月時点ですでに12%ほども値上がりしていますので、一部商品を値上げするレストランなどが今後現れてもおかしくはありませんね」

 

相次ぐ値上げラッシュに、私たちが打つ手はあるのだろうか。加谷さんは、「食材を買う場所がポイント」だと語る。

 

「ズバリ、『イオン』や『ドン・キホーテ』などのスーパーや量販店に並ぶ生鮮食品が狙い目です。これらの店舗は、全国的に消費者の購買力が落ちているため、あえて値上げをせず、店の入口に陳列する食品などを安くしています。これで客を呼び込み、ほかの商品も買ってもらうという戦略なんです。最近では、ドラッグストアなどでも同様の売り方がされていることが多いです」

 

量販店で買い物をするときは、ついつい店内を歩き回って、買うつもりのなかったものまで買ってしまわないよう注意したい。

 

「彼らに対抗して、大手コンビニも日用品の値下げ販売を実施しています。また、日用品などは、ニーズの移り変わりがとても早いため、半年たてば安くなっている商品もあると思います。『いまより値段が上がらないうちに……』と買いだめをするのではなく、いま必要なぶんだけ買うのを心がけましょう」

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