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「米国のジョン・グレイ博士の『必ず夫婦仲がよくなる』という講座に参加した日本人が『本当に仲よくなれた』というんです。その講座で行われているのが『1時間、夫婦で見つめ合いながら、一方的に妻が話す愚痴や不満を夫が聞き続ける』というものでした」

 

そう話すのは、カップル成立率50%以上の婚活スペシャリストで夫婦関係アドバイザーとしても活躍する佐藤律子さん(異性間コミュニケーション協会代表理事)。ジョン・グレイ博士は男女研究の世界的権威。本当にこの方法で夫婦仲が改善されるのだろうか?

 

これまで大手企業で定年退職を前にした社員夫婦向けに「退職後の過ごし方」の研修会の講師などをしている佐藤さんは次のように語る。

 

「正直、いきなりこれを日本人夫婦がやろうとしても夫が聞く耳を持たないのが現実。ステップを踏んで、夫婦で協力して取り組むようにすれば、本当に夫婦仲は劇的によくなるはずです」

 

そこで、夫の気持ちを「1時間、夫婦で見つめ合いながら、一方的に妻が話す愚痴や不満を夫が聞き続ける」夫婦仲改善メソッドまで持って行くためのステップを、佐藤さんに解説してもらった。

 

【ステップ1】夫の言葉に「そうね、あなたの言うとおりね」と答えてみる

 

「冷めかけた夫婦の多くの夫は家庭に安息を感じていません。つねに妻から『ちょっとあなた』と攻撃対象になっているケースがほとんど。もし妻の側から、今回のメソッドを成功させようと思ったら、まずそんな夫をあなたのほうに振り向かせなくてはいけません。それは実は簡単。いつも攻撃する場面で『そうね、あなたの言うとおりね』と言ってみて。一瞬、『おやっ』と夫の表情が和らぐこと請け合い。これを数日続け、妻が何か変わったと思わせたら、このメソッドの意味を話してみてください。もともと好き合っていっしょになった2人。ちょっと協力してやってみるか、となるはずです」(佐藤さん・以下同)

 

【ステップ2】お互いのよいところを20個挙げて、褒める

 

夫がその気になったら、いよいよ佐藤さんが実際にセミナーで実施して効果を上げている方法にチャレンジ。

 

「最初は夫から妻へ。何を褒められても『それは違う』とか否定せず、すべて受け入れてください。夫が自分のこんなところを見ているのかという発見が必ずあります。頑張って20個を考え出そうとしている夫の姿に思わず胸キュンするケースも多いです」

 

【ステップ3】これまでに褒められてうれしかったことを20個書き出す

 

夫婦別々に小さいときに親や先生から褒められたことを思い出し、20個書き出す。それを交換し、お互いに自分が発見したことのように声に出して読み上げていく。

 

「なかには3つくらいしか出てこない人もいるんですが、そんなときは夫婦で協力して、なるべく多く書き出してください。それを口に出して言ってあげることで、自分が相手に認められた気分に」

 

3つのステップで相互理解がぐっと深まったら、「1時間、夫婦で見つめ合いながら、一方的に妻が話す愚痴や不満を夫が聞き続ける」夫婦仲改善メソッドにトライしてみよう!

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