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「“お金の話”と聞いただけで、苦手意識が先行して、その場で思考停止する人が多いですよね。でも、全然難しいものではなく、ちょっとしたコツ、ノウハウを使うことで、頭を悩ませるお金の問題がすっきり解消するんです」

 

こう語るのは、『大人になったら知っておきたい マネーハック大全』(フォレスト出版)の著者であるファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんだ。

 

もともと「ライフハック」という言葉がある。書類の簡単な整理の仕方から、ゆで卵の上手なむき方まで、ちょっとした工夫で人生を豊かにする「仕事術」や「生活術」を指す言葉。

 

「マネーハック」はここから派生した言葉で、いわば“お金の裏ワザ”とでも言えようか。それでは、苦労せずに、ちょっとした工夫で、いつの間にか節約できてしまうお金の裏ワザを教えてもらおう

 

【1】衝動買いはコンビニで

 

パート先の店長から嫌みを言われた、夫と口論をした、そんなストレスを発散したいとき、衝動買いをしてしまう人もいるはず……。

 

「ときどき高いものを買ったり、ストレス発散で衝動買いするのは、生活にメリハリが出るため、必要です。しかし、衝動買いでデパ地下の有名スイーツ売場に行くなどは、ちょっと考えものです」(山崎さん・以下同)

 

そういうときは単価の安い店に行くべきだという。

 

「たとえばコンビニです。単価が安いので、衝動買いをしても、痛手はありません」

 

さらに、商品のレベルも高い。

 

「たとえばローソンのゴディバとコラボしたスイーツは、高級スイーツに引けを取らないうえ、1個400円ほどです。一方、デパ地下の高級スイーツ店で衝動買いをしてしまうと、交通費を含めて2,500円は使ってしまうでしょう」

 

コンビニなら交通費もかからず、2個買っても800円なので、一回あたり1,700円もコスパのいい衝動買いができる。

 

【2】買い物にスマホのメモ機能を使う

 

大型のドラッグストアが乱立している昨今。《ライバル店に徹底対抗》《地域最安値》などのPOPをよく見かけるだろう。

 

「確かに調査している商品もありますが、すべての商品がライバル店より安いわけではない。5品あるとすれば、2勝1分2敗、もしくは3勝2敗というところ。安い商品もあれば、逆に高い商品もあるということです」

 

賢いのは、こうした宣伝だけを頼りにせず、自ら他店に足を運び、最安値だけを探すこと。その際、便利なのはスマホのメモ機能だ。

 

「手軽にメモすればOK。記憶だけに頼ると“何となく安いような気がする”とあやふやで、むしろ損する可能性があります」

 

一回の買い物で300円ほど安く買えれば、年間3万円以上の節約になる。

 

【3】夫に有給休暇をとらせる

 

賃金をもらいながら休むことができる「有給休暇」は法律で認められた労働者の権利だ。

 

「基本的に『いらないから、そのぶん給料を増やせ』ということはできません。有給は年収の一部であると考えるべき。とらなければ損するだけです」

 

では一体いくら損するのか。

 

「6年半以上働いた人は年20日の有給が取得できます。月給30万円で月の労働日数が22日とすると、1日あたりの給料が1万3,600円。年間の有給が20日なら、合計27万2,000円にもなるのです」

 

有給には時効があり、2年で消えてしまう。使わずに消えてしまったら、お金をドブに捨てているのと同じなのだ。

 

どれもちょっとした心がけでできるものばかり。爪に火をともすのは昔の話。節約はNOストレスでやろう!

 

「女性自身」2020年2月4日号 掲載

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