画像を見る

新型コロナウイルスの影響が大きい今年のゴールデンウイークは、「おうちで過ごす」が正解。せっかくなので、手つかずのままの“自宅の難題”を解決しませんか? よどんだ空気もめいった気分も、この機にスッキリさせましょう!

 

「いつもなら後回しにしがちな見えない場所の掃除をしたり、あふれるモノを整理整頓したり……。おうち時間が長い今こそ、手つかずの難題と向き合う絶好の機会。キレイな環境で気持ちよく過ごせるよう、この連休は自宅のメンテナンスに取り組んでみては?」

 

こう話すのは、家事代行サービス「ベアーズ」取締役副社長で、家事のプロとして活躍する高橋ゆきさんだ。高橋さんがこのゴールデンウイークに提案するのは、生活の「衣」にフォーカスした自宅でのメンテナンス。

 

「『衣』といえば、例年、ゴールデンウイークに衣替えをするという家庭も多いはず。衣替えの前、いつもならクリーニングに出していた高級ニットやダウンジャケット、ブーツなども、時間のある今こそ自宅でのお手入れに挑戦してみて。この時期は水の冷たさに腰が引けるということもありませんし、かといって暑すぎることもないので、カシミヤなどデリケートな素材の陰干しにも向いています」(高橋さん・以下同)

 

花粉の飛散が落ち着く4月下旬以降は、洗濯物の外干しも安心。

 

「ハンガーにかけっぱなしの冬物衣類を洗濯して収納するには、今がチャンス。高級ニットやダウンジャケットは自宅では難しいと考えがちですが、市販のおしゃれ着洗い洗剤でホームクリーニングも可能です。洗剤のパッケージに、選択可能な衣類、素材が表示されているので、確認してから使用を」

 

高橋さんが、ほったらかしの厄介アイテムを「おうちで洗濯」するやり方を伝授。

 

■高級ニット

 

【1】洗面器に水を張って洗剤を溶かし、ニットを入れる。水をかき混ぜて水流を起こし、ニットを泳がせるように洗う。水を替え、同じ要領で何度かすすぐ。

【2】「ウール素材」の場合、洗濯機の「ドライコース」で脱水し、ニットを取り出してシワを伸ばす。バスタオル2枚で挟み、手のひらで垂直に押すようにして水分を押し出す。「カシミヤ素材」の場合は、すすぎ終わったニットをバスタオルの上に置き、ゆるめにクルクル巻く。巻いたタオルの両端を持ち、上下に振ってニットの水を切る。

【3】バスタオルからニットを取り出し、シワを伸ばして、直射日光の当たらないところで平干しする。平干し用の物干しネットなどを活用しよう。

 

■ダウンジャケット

 

【1】からぶきで表面の汚れを落とす。ぞうきん代わりに軍手をはめてふくと効率的。襟元のファンデーションや皮脂汚れは、歯ブラシに洗剤をつけ軽くこする。

【2】洗剤を溶かした水につけ、水が中まで染み込んだら裏返して内側を表にし、再び水をよく浸透させる。2回すすぎ、バスタオル2枚で挟んで水分を取る。

【3】ダウンジャケットを広げて中心に両腕を置き、同時に外側にスライドさせて羽毛の偏りを均一にならす。

【4】右肩と右裾を持ち、上下に2回振る。次に逆側に持ちかえ、同様に振る。最後にハンガーにかけて風の通る場所で陰干しし、中までしっかり乾かす。

 

■ムートンブーツ

 

「ストッキングだんご」の準備。はかなくなったストッキングをカットし、丸めた靴下かハンドタオルをつま先側に詰めてクルクル巻く。だんご状にしてできあがり。

 

【1】ストッキングだんごを滑らせるようにブーツの表面をふく。力を入れすぎず、軽くこするだけでOK。摩擦により静電気が発生し、奥に詰まった汚れを吸着してくれる。

【2】泥はねの跡など、1で取りきれなかったしつこい汚れは歯ブラシの毛先でかき出す。強くこすると生地を傷めるので、丁寧に少しずつかき出すのがポイント。

【3】使い捨てのおしぼりを使い、下から上へ、次に上から下へ向かってふきあげる。しばらく陰干しし、湿気がとれていることを確認してから収納する。

 

「内側の汚れや臭いが気になる場合は、重曹水(水9:重曹1)に浸し、固く絞ったぞうきんでふけば安心。摩擦で汚れがとれるだけでなく、消臭効果も期待できます」

 

「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載

【関連画像】

関連カテゴリー: