池袋東口西武線駅構内売場(東京都) 画像を見る

「1等に当せんしたのは、80代くらいの男性。自転車で売り場に来て、当せん確認をしたら、大当たり。販売員が『当たってますよ』と告げたら『こうしてる場合じゃない!』と猛スピードで自転車をこいで帰っていかれました。無事、家にたどり着けたか、いまも気になります」

 

そう話すのは、’15年サマーで7億円が出た北海道苫小牧市「福士駐車場」の店主・福士徳彦さん。この売り場は、なんとしても億をここから出したいと、神社を模した売り場を建てたことで、地元では“大福神社”の愛称で親しまれてきた。その売り場から出た初めての億だった。

 

今年も1等・前後賞含め7億円のサマージャンボ宝くじが発売になった。新型コロナウイルス感染予防の県外移動の自粛要請は解除されたが、まだまだ県外に行くのはためらわれる人も多いだろう。そこで、今回、本誌は過去15年間のサマー1等当せん売り場データを入手。そのデータをもとに、サマーに強い売り場の特徴を分析していこう。

 

【1】福名販売員のいる売り場が強い

 

前出の「福士駐車場」の福士徳彦さんは“福名おじさん”の愛称を持つ。また東京都「池袋東口西武線駅構内売場」店長・伊藤幸子さんは“イットー”店長として、宝くじファンにおなじみだ。

 

「先週、ロト6の2等900万円を常連の女性が当てて、喜び合ったばかり。売り場の運気は最高です」(伊藤幸子さん)

 

このほか、大阪府「夢ステーションなんばウォーク東店」には、一富士、二鷹、で演技がよいとされる富士が名前に入る富士濱真紀店長。鹿児島県「中央駅前チャンスセンター」には福本益男店長など、サマーに強い売り場には、福名さんが目白押しだ。

 

【2】サマーの当たりは続けてくる

 

東京都「浅草橋東口駅前売場」は戦後すぐから売り場に立ち、いまも現役の愛称“秀じい”こと、森秀夫さんがいることで有名。

 

「’16年サマー7億円をはじめ、サマーに特別強くて、過去5本のサマー“億”が出ています。不思議な縁を感じます」(森秀夫さん)

 

東京都「京葉交差点宝くじセンター」と大阪府「磯上チャンスセンター」ではくしくも’16年と’19年にサマー1等が出ているなど、一度出た売り場で1等が続く傾向がある。

 

【3】地下街の売り場が強い

 

神奈川県「横浜ダイヤモンドチャンスセンター」、愛知県「栄エンゼルチャンスセンター」、愛媛県「まつちかチャンスセンター」など、地下街にある売り場が多いのも特徴。前出「夢ステーションなんばウォーク東店」も地下街にあるが、店長の富士濱さんはこう語る。

 

「地下街は冷房が効いているので、夏の暑さ対策としては絶好です。また常連さんの中には『地下道の売り場は“億のちかみち”』と縁起を担ぐ人も多くいますよ」

 

さて、’15年8月、本誌記者は劇的な場面に遭遇した。

 

この年のサマーで1等7億円が出た福岡県「平松屋」で店主・平野勝三さんを取材していたときのこと。なんと、窓口に1等の当せんくじを持った30代の主婦がやってきたのだ。

 

「当たっていることを知らずに、未開封のバラ20枚を差し出し、こちらでお調べすると、1等当せんくじでした。ご主人のほうは、何が起こったのかわからないくらいぼうぜんとして、そのまま、駅のほうへ歩いていかれました」(平野さん)

 

その顛末を売り場の2階で見届けた記者に、平野さんは「やっぱり無欲の人が当たるんだね」とポツリ。まさに、人生を一瞬にして変える大当たり。今回の7億円を当てるのはあなたかも。ぜひチャレンジしてみてね。

 

「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載

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