手数料の値上がり幅は?(写真:アフロ) 画像を見る

夫の給料日にお金を引き出そうと思ったら、ATMの前は長蛇の列。「仕方なく空いている時間帯を見計らってお金をおろしたら、時間外手数料がかかってしまった」という声をよく聞く。

 

「銀行のATMからお金を引き出すときや、お金を振り込むときの手数料は、ちりも積もれば山となり、節約生活の大敵です! 急に現金が必要になって、近くのコンビニのATMでお金をおろそうとしたら220円もの手数料がかかったといったケースもあります。ご自身のメーンバンクの手数料と、連携しているコンビニATMの手数料をもう一度よく確認しましょう」

 

そうアドバイスするのは、ファイナンシャル・プランナーの風呂内亜矢さん。

 

最近、これまでタダだった通帳の発行手数料が有料になったり、取引していない口座に管理手数料がかかったり、コストがかかる仕組みになった。

 

三井住友銀行では、紙の通帳を発行しようとすると、’21年4月1日以降に新規開設の口座から、年間550円(税込み、18歳未満と75歳以上は無料)がかかるようになり、みずほ銀行では1冊1,100円(税込み、70歳以上は無料)にも。それを知らないで発行してしまうと、思わぬ出費につながる。

 

そこにきて、大手銀行と連携しているコンビニATMで、手数料の値上げが相次いだ。

 

三井住友銀行では、イーネット、ローソン銀行、セブン銀行で平日8時45分〜18時の間にお金を引き出そうとすると、1回につき220円かかる。それ以外の平日の時間帯は330円にもなる(ただし、所定の条件を満たすと月3回まで無料)。三菱UFJ銀行でも、ローソン銀行、セブン銀行のATMで平日8時45分〜18時の間に引き出そうとすると1回220円、それ以外の平日の時間帯では330円。

 

銀行のATMで引き出すときの手数料を比較したのが次のとおり。

 

【三井住友銀行】

通常日・平日8:45〜18:00「無料」/それ以外「110円」
毎月25日、26日・終日「無料」

 

25日、26日が土日・祝日と重なる場合、25日は前営業日、26日は 翌営業日が対象。

 

【三菱UFJ銀行】

全日・8:45〜21:00「無料」/それ以外「110円」
毎月25日、26日・終日「無料」

 

給料または年金の入金が1回 10万円以上などの要件を満たす と何回でも無料。

 

【みずほ銀行】

平日・8:45〜18:00「無料」/0:00〜8:00、23:00〜24:00「220円」/8:00〜8:45、18:00〜23:00「110円」
土日、祝日・0:00〜8:00、23:00〜24:00(祝)「220円」/8:00〜22:00(土日)、〜23:00(祝)「110円」/22:00〜24:00(土日のみ)「休止」

 

祝日、振替休日が月曜、土曜、日曜の場合、曜日に応じた利用 時間となる。月曜日0:00〜7:00は利用できない。

 

【りそな銀行】

平日・8:45〜18:00「無料」/それ以外「110円」
土日、祝日・終日「110円」

 

りそな・埼玉りそな・関西みらい銀行のキャッシュカードが対象。

 

【ゆうちょ銀行】

平日、土曜・0:05〜23:55「無料」
日曜・祝日・0:05〜21:00「無料」

 

ゆうちょ銀行や郵便局に設置しているATM。

 

平日8時45分〜18時の時間帯はいずれも無料だが、銀行のATMは駅前などにしかなく、無料の時間帯はたいてい混雑している。そこで、ついコンビニに行きたくなるので注意しよう。

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