■マキさん
以前はスーパーによく行って、ムダ買いも多かったというマキさんには、こんなコツがある。
「私のムダ買いしないコツは、ちょっと少なめに買うことです。生協ですべてをそろえるのではなく、平日5日間の朝食と夕食分を注文するルールにしました。最近はコロナ禍で減りましたが、夫が急に『今夜はいらない』という日も。7日分の食材があると余ってしまいますが、5日分だと余った食材を週末に回せます。それに、週末の2日分だけをスーパーで買うようにしたら、買い物時間もお金もムダが省けて、スーパーでの買い物が楽しくなりました。私のバランスは生協7:スーパー3です」
ほかのメンバーには「生協で買う商品が決まっている」という人が多いが、その点、マキさんはちょっと異色だ。
「私は固定しているわけではありませんが、週の前半は冷蔵品を、後半は冷凍品を食べることを考えて注文しています。また、コロナ禍で外食が減ったせいで、他人の味付けが恋しく、『ミールキット』という、食材と合わせ調味料などがセットになった商品を買うようになりました。炒めるだけ、煮るだけなので調理も簡単。外食代わりに “よその味”を楽しんでいます。そんな初めての商品を気軽に試せるのも、食の安全性やおいしさに信頼感がある生協ならではだと思います」
■宇高有香さん
「私は15年くらい、スーパーで週1回のまとめ買いを続けてきました。とくに大きな問題はなかったのですが、食品の安全性を意識するようになって、生協の利用を始めました」
そう話す宇高さんは、在庫管理が苦手だったという。
「まとめ買いをしていたころは、どうしても余らせることが多かったです。冷凍庫の奥から、カチコチに凍った肉が見つかったり、いつ買ったのかも忘れてしまった調味料を捨ててしまったり。でも反対に、食材が足りないことで困ったことはないんですよ。醤油が切れたら、味噌味に変えればいいですし、あるものを工夫すればなんとかなるでしょう」
そんな宇高さんが得意なのが、自己流の“名もなき料理”。生協での注文も細かく献立を考えるのではなく、ざっくりと気になったものを注文しておき、あとはその場勝負で乗り切るという。
「以前からそうでしたが、生協で食材を買うようになってから、ただ炒めただけなどの手抜き料理が家族に『おいしい』と好評です。新鮮な食材のおかげで、堂々と手抜き料理が出せて、働く主婦としては大助かりです」
生協の食材のおいしさや、ほかのメンバーの使い方を知って、だんだんと生協の割合が増えてきたという宇高さんは、現在では生協5:スーパー5だそう。
食材の調達は、家族の栄養管理や家計管理に直結する重要なミッション。今回紹介した「心地よい暮らし研究会」のメンバーを参考にしながら、自分なりのマイルールを作っていこう!