「コロナ禍のような混沌の世の中では、身を滅ぼしかねない危険な情報も多く飛び交います。そのなかで間違った道に進まないためにも“自分で考え、自分で選ぶ”ことが何より重要。誤った情報に惑わされない『心持ち』を維持できるように日々、丁寧な暮らしを心がけましょう」
そう語るのは、スピリチュアリストの江原啓之さん。年始の本誌特集では、令和3年の生き方について「新型コロナウイルスがもたらした“天啓”をどう受け止めるかが試される年。“諦め”の姿勢から“破滅”に向かうのか、あるいはすべてを受け入れ、“楽に生きる”ことができるか。あなたの選択で未来は大きく変わる」と話してくれたが、それから7カ月が過ぎようとしている。
都市部では4度目の緊急事態宣言が発出されるなか、東京五輪が開幕。世の中が混迷を極める今、私たちはどう生きるべきなのか。そんな“コロナ禍”のお悩みに江原さんが答えてくれた。
【お悩み】
いよいよ東京オリンピックが開幕。テレビもニュースも五輪一色ですが……。選手の方々が頑張ってきたのは理解できますが、このような状況でまったく楽しめず、気分が落ち込むだけ。どうしたらいいでしょう?(山本紗衣子さん・50歳・SE)
オリンピック中継を見ないことです。あなたにとって嫌なイメージしかないのであれば、ネットでニュース検索をせず、テレビもつけないに限ります。それよりも、このような時期にこそ、自分の暮らしを楽しむべきなのです。
ただし、「オリンピックが楽しめない」と悶々(もんもん)とするのはなぜなのか、俯瞰(ふかん)して自分を振り返ってみる必要があるかもしれません。
楽しめない心の奥には何があるのか? 具体的にいまの生活が苦しく、負の感情に支配されている自己憐憫から、「オリンピックが悪い」という責任転嫁でしょうか?
そして、この状況をなんとかしてほしいという依存はありませんか? 悩み、悶々としたとき、これらの思いが隠れているなら“不幸になる三原則”です。現状を冷静に受け入れたうえで、前向きにあなたらしい過ごし方をイメージしてみてください。
小さなベランダでもプランターを置いて野菜を育ててみることもできる。いまはやりの「つくおき」をして、たくさん冷蔵庫に保存してみるのもいいでしょう。また、いま無気力状態にあるのならば本を読むのもおすすめです。オリンピックを観戦していたであろう時間を、いかに充実させるか。何を得るか。そう考えるとポジティブになれませんか?