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いつまでたってもお金が貯まらない……。そう思っているあなた、まずは自分のキッチンを見渡してみてーー!

 

「家の中で、主婦の“お城”といえるのがキッチンです。家計が赤字と嘆いている人のお宅を拝見すると、床に物が積まれ、流しの中に使った食器がそのまま置かれていたり、とても居心地のよい空間とはいえない家庭がほとんどなんです」

 

こう話すのは、マネーコンサルタントで7,000人以上の女性のお金の悩みを解決してきた市居愛さん。「家計整理アドバイザー」の育成も手がける市居さんは次のように語る。

 

「家計の節約のなかで、食費の占める割合は大きいもの。キッチンが乱れていると、料理をする意欲が失せがちになり、割高な外食や出来合いの総菜の比率が高くなる傾向が顕著。食費の節約にはまず料理をする気になるような整ったキッチンにする必要があるんです」

 

市居さんが教える、効率よく整えて「お金のなるキッチン」を作るポイントが次の10カ条だ。

 

【1】賞味期限カレンダーを作って冷蔵庫に貼る

冷蔵庫の中身ですが、卵や牛乳、ドレッシング、ケチャップなどの調味料の賞味期限はついつい忘れがち。広告チラシの裏などを活用して「オリジナル賞味期限カレンダー」を作成し、冷蔵庫のよく目につくところに貼っておくのがおすすめ。それぞれの食品を開封したら、冷蔵庫に入れる際に、その賞味期限を書き込み、使い終わったら消し、また新たに書き込む。このメモの存在が食品ロスを防ぎ、節約につながります。

 

【2】調理器具をよく使うものとあまり使わないものに分け、半年使わなかったら処分する

流しの下のスペースや引出しに、調理器具が積み重なっていませんか。キッチン空間のムダであり、探す時間のロスを生む元凶です。よく使うものだけをキッチンに残して、あとは箱などに入れて分類。そのなかで半年使わなかった器具は処分する決心を。「いつか使うかも」という考えは、余分なものを買い込みがちで節約の敵。まずは器具を整理し、自分の気持ちを「ムダ遣いしないマインド」に切り替えることが大切です。

 

【3】食器は「1人ひとつ」に絞り8割減らす

ふだん使う食器は、持っているもののうちの2割程度といわれます。茶わん、スープ皿、パスタ皿などを家族1人につきひとつに絞りましょう。使っていない食器を見ると「なんとなく持っている食器」や「もったいなくて捨てずにいる食器」が多いことに気づくはず。これらはスペア分を残して思い切って捨てること。棚に空間が生まれると取り出しやすく、皿同士をぶつけることがなくなり、さらに調理時間の短縮にもつながります。

 

【4】カップ麺や缶詰などのストックは一カ所にまとめる

カップ麺や缶詰などの保存食品は、家族から「ない」と言われたりするストレスもあって、つい多めに買ってしまいがち。これがキッチンの棚に入りきらずにあふれ出したり、賞味期限切れを生むムダの原因になっています。まずこうした保存食品は目の届くところ一カ所にまとめ、どのストックがいくつあるのか、常に確認できるようにしておくこと。買いすぎ買い忘れを防ぐとともに、いざ必要となったときの使い勝手も格段によくなります。

 

【5】必需品のストックの購入はひとつまで

カップ麺などを箱買いしてしまっている家庭はお金が貯まりません。店頭で安売りしていたりすると、ついまとめ買いしがちですが、結局、賞味期限内に食べきれず処分してしまうケースがほとんどです。パスタソースなど3袋入りという場合はしかたありませんが、基本的にストックは「ひとつだけ」に徹すること。大量買いをするのは衝動買いと同じムダ遣いマインド。「ひとつ買い」で自分を律することが節約マインドを育てるコツです。

 

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