80歳のスパイス屋さんが語る「老老介護でも夫婦円満」スパイスのある暮らし
画像を見る 74歳のときに開いたスパイス店の前で、姪のみどりさん(左)、義妹の美保子さんと

 

■武子さんのハーブとスパイスのある一日

 

【7時】起床。玄関の外に出てお祈りをしてから、仏様にお茶をお供え

「ご先祖さま、おはようございます。進夫さんともども、今日も朝を迎えられたことに感謝します」と仏壇にお茶をお供えしてから、隣にある孫たちの写真にもあいさつ。「今日も元気に頑張ってね」

 

【7時半】朝ごはんの支度をし、朝ドラを観賞

朝食は和食。ご飯はしょうがと認知症にいいというターメリック入り。お味噌汁にも、具が豆腐のときはしょうが、なすならマジョラムを入れる。

 

【8時半】夫の進夫さんを起こす。体を拭いてあげ、一緒に体操

眠気をスッキリさせるローズマリーのアロマオイルを3滴入れたお湯に、ハンドタオルをつけて絞り、進夫さんの顔、首、背中、手の順番で拭く。体操は、背伸び3回、足踏み10回、手を開いたり握ったりを10回。その後、リラックスや集中力アップの効果があるというカルダモンのアロマスプレーを全身にシュッシュッ。

 

【9時】進夫さんの朝食の介護

「うわー、よう食べたね」と、いつもほめてあげる。

 

【9時半】進夫さんをデイサービスに送り出してから、自分の朝食を

朝は必ず、バナナと、季節のフルーツにレーズンミックス、シナモンパウダー、ナツメグを振りかけたものを食べる。進夫さんは週に2回、ショートステイにも。

 

【10時半】洗濯、掃除、庭の手入れ、通院など

庭ではミント、ローズマリー、バジル、タイムをはじめ、20種類ほどのハーブを育てている。

 

【11時半】新聞を読んだりしながら、のんびり休憩

 

【12時】昼食

進夫さんがいるときは、好きなシナモン入りパンケーキを焼くことも。シナモンを使った、りんごの赤ワインスパイス煮は作り置きしている。

 

【13時】この日はお店で『女性自身』のオンラインインタビュー

ふだんは銀行や郵便局などの用事、買い物をしたり、お店の様子を見にいったりしている。

 

【15時半】進夫さん帰宅。一緒におやつを

 

【16時】洗濯もの取り込み、夕飯の支度

この日はパセリの茎、セロリの葉にキャラウェイシードなど、ハーブやスパイスをいっぱい入れたポトフを。ココナツオイルを垂らすとコクが出て、まろやかに。

 

【17時】進夫さんの夕食の介助。その後、自分の食事

 

【19時半】進夫さん就寝。オルゴールで『星に願いを』を聴いてもらう

 

【20時】入浴後、お茶を飲みながらテレビを見たり、読書をしたり

お風呂にはフレッシュハーブを布袋に入れて。夏はミントでリフレッシュ、血流をよくしたいときはローリエ、神経痛がつらいときはローズマリーを。「進夫さんのお世話で起きなければいけないので、お風呂上がりにはノンアルコールビールを。それから、ジャーマンカモミールティーに、神経を休める働きがあるというレモンバームを入れて、いただきます」

 

【22時】仏様に感謝し、孫やみんなの幸せを祈ってから、就寝

ラベンダーのアロマランプやアロマスプレーで心を落ち着けて眠りに。

 

【夜中】進夫さんのトイレの補助に起きる

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