【1】息を引き取るまで、やさしく手を添え、なでて看取る
「最期をいっしょに過ごせる場合は、ペットの体に手を添えやさしくなでながら、これまでペットと過ごした楽しい思い出をいろいろと語りかけてあげてください。ペットは言葉を話しませんが、あなたや家族が話すことはすべて受け止めていますよ」(以下・柴田さん)
【2】臨終には呼吸を合わせ、一体になってあげる
「いざ、お見送りをする際、いちばん大事にしてほしいのは、ペットといっしょになって、そのときを迎えることです。できるだけ呼吸も合わせてあげて、ペットと体がひとつになったと感じられたら、それは死という場面で、最高のお見送りができたと思ってください」
【3】ペットにも言葉は伝わる。「ありがとう」と聞こえるように伝える
「息を引き取っても、命はすぐにその体を離れるわけではありません。亡骸を思い切り抱きしめて「これまで楽しい時間をありがとう」と声に出して伝えてあげること。また周囲を気にせずに思い切り大きな声で泣くことも、あなたの気持ちをペットに伝える方法です」
【4】初七日はこれまでと同じようにご飯と水をあげ、その場にいるように話しかけるようにする
「初七日は大切なお別れの時期です。体は失われても、亡くなって7日間はまだ生きていると思って、ご飯と水をあげ、その場にいるように話しかけてあげて。思い出して泣きたくなったら思い切り泣いてかまいません。きっとそばでペットもその姿を見てくれていますよ」
【5】四十九日までは、まだそばにいるので話しかけ「ありがとう」と伝える
「万葉の昔から、死者とのお別れはゆっくりと時間をかけて行われてきました。亡くなって49日間は魂はまだ身近にいる期間。いっしょにいるつもりで散歩をしたり、家族でペットとの楽しい思い出を話したりしていると次第に失われた悲しみが薄らいでいくはずです」
【6】後悔の念が去らないときは初七日の儀式をくりかえす
「四十九日を過ぎても、心が癒されないとき、無理に忘れようとするとかえって悲しみが後を引きます。そんなときは亡くなった日に立ち返って、初七日の儀式をしてください。ペットとの日々の生活を3~4日くりかえすとほとんどの人は立ち直っていきます」