■野菜をかごに入れる前に献立のメインとなる肉や魚を決めよう
まずスーパーでは「かごは手持ちするのがおすすめ」とテツさん。かごに商品が入り、重くなっていくことで“ああ、買っているな”と体感できるので、買いすぎ防止になるという。
「スーパー側にはカートを使うお客のほうが購入金額が数十%高くなるというデータがあり、入口でカートを渡してくるお店もあるほど。カートにはお客の利便性だけでなく、スーパーの売り上げを伸ばす効果もあるのです」(テツさん)
ほとんどのスーパーで、入店してまず目に入るのは野菜売り場。しかし、2人ともここは、後回しにするという。
「入口付近に特売の野菜や果物を置くのは、手に取らせようというスーパー側の意識の表れ。お店に入った直後、かごに1つ商品を入れることで購買意欲が増すのです。なので、野菜売り場は値段だけ確認して素通り。まずは肉・魚売り場へ向かいましょう」(テツさん)
和田さんは、店内のチェックから始める。
「最初は何も買わず、スーパーをぐるっと一周。入口近くの平台にある安くて新鮮な野菜、旬の魚や特売のお肉、献立の参考になる総菜売り場も一応チェックします。それから改めて肉・魚の売り場に行き、献立のメインになる特売品をかごに入れるのです」(和田さん)
テツさんも「まず単価の高い肉や魚を決め、そこから献立を考えて、必要な野菜だけをかごに入れるようにすれば、特売に惑わされてムダ買いしてしまうことを防げます」と語る。
献立のメインを決めたら、次は日配品コーナーへ。
「牛乳や卵、豆腐、納豆といった“重くてかさばる”日配品を先に買いましょう。野菜売り場に行く前に、絶対に必要なものでかごを埋めてしまえば、野菜を入れるスペースが少なくなり、買いすぎを減らせます」(テツさん)