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なにかと守るべきマナーが多く、戸惑うこともある冠婚葬祭。今、SNS上ではお通夜の際の服装について議論が起こっている。

 

発端はあるTwitterユーザーの投稿。お通夜に参列する際、喪服で向かうのはマナー違反だと訴えたのだ。喪服で参列すると「あらかじめ喪服を用意して故人が死ぬのを待っていた」と捉えられる可能性があるとし、モノトーンの普段着で行くべきだと主張した。

 

この投稿はたちまち拡散され、主張に共感する“通夜は普段着”派からはこんな声が。

 

《「取る物も取り敢えず駆けつけた」感を出すためにお通夜は喪服以外で、って何処ぞで読んだな。》
《これ聞いたことあるな。どこの地域の話だったか覚えてないけど、誰かに言われた記憶がある。お通夜なのに喪服着るんですね、みたいな》
《え、お通夜は平服で行くもんじゃないの?喪服だと準備してたみたいだって言われたなぁ…》

 

いっぽう、こうしたマナーには地域差があることを指摘する声も。

 

《この手のマナー、地域によって全然違うからねえ 静岡県西部の地元、お通夜に喪服着てこない人の方が少ない》
《新潟の田舎ですけど、お通夜も喪服が一般的です。このマナーは初耳です。》
《愛知県では、お通夜に喪服は無理して着ない、です》
《東京はお通夜は喪服みたいですね》
《え、お通夜に喪服でいかないようにする配慮って西の方だけなの!!関東じゃちゃんと喪服着て行かないとなのか。気をつけよう。》
《うちの地元(山口東部)も、お通夜は喪服以外のダークな服装(前もって準備できてなく、駆けつけたという意味)、告別式は喪服とかでした!関東に来たらお通夜から皆さん喪服でした。》
《実家が秋田ですが お通夜は普通の服 お葬式は喪服でした 地域や宗派にもよりますが 戸惑う人多いので いつも電話で確認させてもらっていました》

 

さらには、時代とともに変化していると考える人もいるようだ。

 

《30年くらい前は、やっぱお通夜に喪服は失礼と言われたなぁ でも最近は自宅でお通夜をする人も減り会場が葬儀場になると共に、喪服が普通になってきている》
《お通夜に喪服が今の主流なのかな?昔、ばーちゃんがお通夜に喪服は初めから用意してるみたいだから止めときやって聞いた(関西)》
《東京は通夜から喪服がノーマル、って話、今は死んだその日の夜にお通夜ってのがほとんどないもんねえ。昔みたいに即日町内会で段取りして連絡が電話と口伝え、って時代じゃないゆえの話かなって気はする。》

 

喪服も販売している「洋服の青山」のホームページで紹介されているマナーでは、《お通夜では、喪服を着用することが一般的です。本来、喪服とは「喪に服す」という悲しみに寄り添う気持ちを指す言葉です。参列する側の一般弔問客は、故人を偲ぶために正装をするという意味で、喪服を着用するのがマナーになります》という記載が。

 

また大手葬儀社の「公益社」のホームページでは、《遺族でなければ通夜も告別式も地味な平服で参列してもかまいません》とした上で、平服の場合の注意点として《男性は地味なスーツと黒のネクタイ、黒の靴、女性の場合も地味なスーツかワンピースに黒の靴を選びましょう》をあげている。

 

地域や年代によって考え方が異なる通夜での服装。唯一の正解はないかもしれないが、共通しているのは故人を悼む気持ちがもっとも大切ということだろう。

出典元:

WEB女性自身

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