■電車・バス・タクシーの値上げ一覧
【鉄道の値上げ】
〈’23年3月〉
東急電鉄:初乗り区間は約10円値上げ。平均改定率は12.9%。
JR東日本:運賃は一律10円の値上げ、通勤定期は1カ月280円などを上乗せ。東北、上越新幹線などのグリーン料金を3割程度値上げ。
東京メトロ:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月370円などを上乗せ。
西武鉄道:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月600円などを上乗せ。
東武鉄道:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月600円などを上乗せ。
小田急電鉄:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月600円などを上乗せ。子どものIC
カード運賃は全線一律50円を据え置き。
〈’23年春〉
JR四国:初乗り区間は20円の値上げ、改定率は12.51%。定期の改定率は通勤が平均28.14%、通学が平均22.43%。一部の特急料金も改定予定。
〈’23年4月〉
静岡鉄道:運賃は一律20円値上げ、通勤定期は17.6%の値上げ。平均改定率は 12%。
近畿日本鉄道:初乗り運賃は一律20円値上げ、平均改定率は17%。値上げは27年ぶり。
JR西日本:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月300円などを上乗せ。
阪神電気鉄道:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月380円などを上乗せ。
阪急電鉄:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月380円などを上乗せ。
大阪メトロ:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月380円などを上乗せ。
京阪電気鉄道:運賃は一律10円値上げ、通勤定期は1カ月370円などを上乗せ。
伊豆箱根鉄道駿豆線:初乗り運賃は20円の値上げ、平均改定率は14.5%。定期の改定率は通勤が24%、通学が10.1%。大雄山線は2024年春に値上げ予定。
【バスの値上げ】
〈’22年11月〉
広島バス:広島市内均一運賃エリアを拡大し、均一運賃を190円→220円に。
呉市生活バス:路線により10~40円の値上げ。
〈’23年3月〉
三重交通:初乗り区間は10円の値上げ、平均改定率は4.1%。通勤定期は6.8%の値上げ。
〈’23年3月16日〉
川崎鶴見臨港バス:大人210円→220円に値上げ。28年ぶりの改定。
【タクシーの値上げ】
〈’22年11月14日〉
東京都23区と武蔵野市、三鷹市:初乗り料金の上限を420円→500円に。加算料金は、233メートルごとに80円→255メートルごとに100円に改定。
〈’22年12月5日〉
愛知県名古屋地区:初乗り料金を450円→500円に。加算料金は、231メートルごとに80円→232メートルごとに90円に。
〈’23年以降(時期未定)〉
岩手県:初乗り料金の上限を540円から60円以上値上げ。加算料金は、264~290メートルごとに100円を基準に検討する。
「鉄道は沿線地域の交通を独占していると考えます。同じ経路を同業他社と競合するバスやタクシーとは、値上げの意味が違います」
確かに、値上げが困るといっても、複数路線が使える地域以外は、私たちはいつもの電車を利用するしかない。値上げがわずか10円だとしてもキツいだろう。
たとえば小田急電鉄では、乗車距離にかかわらず6カ月の通勤定期券が3240円の値上げ。夫婦2人だと6000円以上出費が増える。
「JR東日本は’23年3月から新たな定期券を導入します。それに以前からお得なチケットなどもあります。これらをうまく利用すれば値上げに対抗できるでしょう」