「この冬のガス・電気代の高騰で、これまでなんとか踏ん張ってコストを抑えていた各社も、これ以上は我慢できず、とうとう値上げに踏み切りました。今値上げをするのは、これまで工夫や企業努力によってコストを抑えて値上げをしてこなかったところでしょう」
こう話すのは、食文化研究家のスギアカツキさん。昨年は円安や原油高が進んだ結果、原材料費が高騰。さらにこの冬は燃料費の高騰で、とうとう値上げせざるをえなくなったという食品メーカーが相次いでいる。
今年1月5日付の帝国データバンクの情報によると、1月に値上げされた食品は580品目、今月は4000品目超にものぼる。今回の値上げは、価格を変えずに内容量を減らす「ステルス値上げ」のケースも多いようだ。
今回値上げされる食品には、冷凍食品(2~25%アップ)、魚肉練り製品(5~20%アップ)、ケチャップなどの調味料(7~23%アップ)が挙がっている。
ライフラインの値上げラッシュが続くなか、据え置きあるいは値下がりするものはあるのだろうか。
「国内で生産し、輸送費、冷蔵費がそれほどかからない米や生鮮食品はコストを抑えられているケースが多いです」(スギさん・以下同)
実際に、野菜、米、魚、肉・卵の昨年12月または今年1月の価格を見てみると、野菜、米などで価格が下がっているものも多く、上がっていても値上げ率が10%以下程度に抑えられているのが目立つ(画像リスト参照)。
そんな「割安&価格据え置き食品」の選び方を、スギさんが教えてくれた。