後期高齢者を襲う負担増と物価高…現在の老後計画では破綻は必至
画像を見る 高齢者をターゲットに、あらゆる面で“負担増”が強いられることに……

 

■物価高も止まらない……狂わされる老後計画

 

ここ1年、生活を苦しめている物価高も、もちろん高齢者世帯にとっても大問題だ。

 

「エネルギー価格は落ち着きを見せ始めているものの、ウクライナ情勢は先行きが見えず、さらに円安傾向も続いています。物価高も、続くことが予想されます」(内山さん)

 

仮に日本銀行が目指している物価上昇率2%が続いた場合、2025年にはどのくらい支出が増えているのだろうか。

 

「家計調査で、価格変動がしにくい住居費などを除いた75歳以上の世帯の1カ月の支出は19万2227円です。2年連続で2%ずつ物価が上昇すると、2025年には19万9992円と、月に7765円も支出が増えることに。年間だと、9万3180円の支出増です」(内山さん)

 

ここまで見てきた負担増をすべて合わせると、年間19万4040円もの負担増に。老後の設計が大きく狂う金額だろう。さらに、来年からは相続税の実質的な増税も予定されている。

 

揺りかごから墓場まで、とどまるところを知らない大増税に、われわれの生活はいったいどうなってしまうのだろうか。

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