「産後鬱加速する」尾道市の“パパの不満”載せた妊婦向けチラシに批判噴出…広島県では2年前も女性を「よくばり」呼ばわりで炎上
画像を見る 尾道市長からの謝罪ツイート(平谷祐宏市長のTwitterより)

 

■同市の健康推進課は「子育てに関わる方々の心情にそぐわない内容」と謝罪

 

広島県をめぐっては、’21年11月にも県発行の「働く女性応援よくばりハンドブック」が炎上。女性が仕事・育児・家庭を両立させることを「よくばり」と表現し、“母親に負担を押し付けている”と批判が続出したことも記憶に新しい。

 

いったいどのような目的で、尾道市はこのようなアンケート結果を送付したのだろうか? 本誌が7月24日に同市役所へ問い合わせると、配布物を作成したのは健康推進課とのこと。そこで同日午後に、健康推進課に質問状を送付したところ、翌25日に文書にて回答があった。

 

――送付したのはどのような配布物だったのでしょうか?

 

「妊娠7か月の妊婦の方にお送りしている『プレママレター』に同封しているA4、1枚の資料となります。『先輩パパからあなたへ』として4項目のアンケートの結果と男女で感じ方や考え方に違いがあることについてのコメントを添えた資料となります」

 

――「100人に行なったアンケート『産前産後のパパの気持ち』」のアンケートは、どのような目的で行ないましたか?

 

「お父さん、お母さんがお互いの考え方の違いを知っていただくため、先輩パパ、ママにアンケートを行いました」

 

――アンケートの対象者や実施期間、実施方法についても教えてください。

 

「平成29年11月から30年2月の4か月児健診の対象者に案内通知時アンケートを同封し、健診当日に回収して行いました。

 

【質問内容】

夫(パートナーや家族)/妻(パートナー)に言われてうれしかったこと
夫(パートナーや家族)/妻(パートナー)のこういうところにイラっとした(嫌だった)ことや言葉、理由
夫(パートナーや家族)/妻(パートナー)にしてほしいこと
夫(パートナーや家族)/妻(パートナー)にしてもらってうれしかったこと」

 

――SNSでは“産前産後の女性を追い詰めている”との意見が多数散見されるが、どのように受け止めているか?

 

「性別による役割を固定的にとらえる意識や慣行を助長する表現内容があり、配布を中止して、早急に新規に配布する手紙の内容について検討いたします。今後は、配布する資料等は精査して作成するとともに、このようなことがないように努めて参ります」

 

――広島県では’21年にも「働く女性応援よくばりハンドブック」が批判を集めました。県内で同じような出来事が起こってしまったことに対する見解を教えてください。

 

「妊婦さんや産婦さんなど、子育てに関わる方々の心情にそぐわない内容であり、時期を経ずして多くの方々を不快な思いにさせてしまい大変申し訳なく思っております」

 

二度と同じことが繰り返されないよう、改善されることを願うばかりだ。

出典元:

WEB女性自身

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