【4】減速時は早くアクセルを離す
「アクセルを離すと、エンジンの回転が低くなってスピードが落ち、ブレーキがかかったような状態になります。するとガソリン車の場合、燃料の供給を一時的にストップさせる『燃料カット機能』が働くため、その間、消費燃料はゼロ。60キロ走行の場合、惰性で進む距離は約200メートル。約2%の削減が見込めます」
ハイブリッド車やEV車でも有効だという。
「アクセルを離すとハイブリッド車は、モーター走行するための電池を充電します。EV車も、その間に発電して充電するため、燃費や電費の向上につながるのです」
【5】エアコンの使い方をひと工夫
「これからの季節、暖房を使うときはACスイッチはオフに。エアコンに暖房機能はなく、エンジンから出た暖かい空気をそのまま車内に送るだけなので、オフでも暖房は機能します」
まだまだ残暑が続くが、冷房の場合はオート機能を使うのがおすすめだという。
ただし、燃費が悪くなるからと冷房を我慢すると、車内環境が悪くなり安全運転に影響する。心地よいと思う温度設定を心がけよう。
【6】タイヤの空気圧をチェック
タイヤの空気圧は、1カ月で約5~10%自然に低下する。
「たとえば、空気が抜けた自転車をこぐと、とても重く感じます。車も同じで、空気圧が低い状態で走行すると、市街地では2.5%、郊外では4.3%、高速道路では4.8%程度も燃費が悪化するそうです。空気圧のチェックは、2週間に1度行いましょう」
また、夏より冬のほうが空気圧は下がるため、これからの季節はより注意しておきたい。
【7】不要な荷物を下ろす
「ゴルフバッグやキャンプ道具など、荷物を積みっぱなしにして車が重くなると、アクセルを強く踏まなければいけないため、よりガソリンを使います。必要のない荷物は下ろしておきましょう」
車体を軽くするためには、ガソリン満タンも避けるべき?
「ガソリンの比重は軽いですし、こまめにガソリンスタンドに行く手間や距離を考えると、反対に燃費が悪くなるとも考えられます。災害や万一のときを考えても、気にする必要はありません」
【8】ゆっくり走りすぎない
「国内メーカー車は、60キロが最も効率よく走れるように設計されています。ゆっくり運転したほうが燃費がいいわけではありません。高速道路の場合、最も燃費がいいのは80キロ。それ以上は空気抵抗が強くなるため、1キロ約1%燃費が悪化します」
ファインモータースクールが、一般ドライバーと比較したところ、年間燃料費は一般ドライバーが11万5632円。楽エコ運転では9万3104円に(年間走行距離1万キロ、ガソリン1リットルあたり176.7円で計算)。
その差額はなんと2万2528円! 10年間続ければ、約20万円の節約になる。
「燃費が悪い古い車や外車を運転しているなら、さらに燃費代を節約できるはずです」
楽エコ運転を身につければ、ガソリン代の節約になるだけでなく、タイヤやオイルの消耗を抑えられてメンテナンス費用も浮く。さらに交通事故を減らし、CO₂削減にも効果大。
運転技術を見直して、ガソリン代高騰を乗り切ろう!