■廃棄方法は自治体に確認を
「使用前に確認したいのは、カセットボンベが正しく本体にセットされているかという点。うまくセットできていないと、ガスが漏れて爆発事故につながります」(宮川さん・以下同)
切り欠き部分を上にして、カセットコンロ本体に対して水平にカチッと音がするまで差し込もう。
「切り欠き部分を下にしたり、斜めにずれたまま無理に差し込んだりすると、漏れたガスにコンロの火がついて爆発してしまいます」
使用中に注意したいのは、カセットボンベ部分が過熱していないか、という点だ。
「カセットコンロに載せる鍋や鉄板が大きすぎて、カセットボンベの容器カバーの上まで覆ってしまっているケースがあります。こうなるとカセットボンベが熱を持ち、爆発のリスクが高まります」
とくに大きな土鍋は注意が必要。
「通常は、カセットボンベが過熱すると“安全装置”が作動して自然に火が消えるのですが、土鍋の場合は蓄熱効果が高いため、自動消火された後も土鍋の熱でカセットボンベが加熱され続けることがあります。その結果、爆発に至ってしまうのです」
このほか、魚焼きグリルの排気口やIH調理器の上など、カセットコンロが熱を持つような場所には置かないようにしよう。
また、カセットボンベを購入する際には、カセットコンロと同じメーカーを選ぶのが好ましい。
「カセットボンベは、カセットコンロの“部品の一部”という位置付けです。同じメーカーなら動作確認も行われているので安心です」
そして、忘れてはいけないのが、カセットボンベは必ず使い切ってから廃棄する、ということ。
「ガスが残っているのに缶に穴を開けると爆発の原因になります」
廃棄方法は自治体によって異なるので確認を。また、使用しているカセットコンロやボンベが、リコール対象となっていないかも定期的にチェックしておこう。