衣料品、食品から家具まであらゆるものが揃う量販店「無印良品」。商品のビジュアルにもファンが多いことで知られているが、その“異変”が話題を呼んでいる。
手頃な値段かつ高品質として人気を集める同社のコスメ・ケア用品。実はその一部が昨年9月にデザインをリニューアルしている。たとえば、スキンケア・フェイスケアの「敏感肌用シリーズ」は、それまで「ゴシックMB101」という力強い印象を与えるフォントで商品名を表記し、文字をラベルの中央に寄せるというデザインだった。
リニューアル後は、商品の表記が「游ゴシック」と思われるフォントになり、文字が細くなった上に左寄せとなっており、以前のイメージとは様変わりしている。また同年11月にリニューアルされた「エイジングケアシリーズ」も同様のデザインとなっている。
すると1月上旬にX上で、この変化に気づいたあるユーザーが、馴染みのあるフォントから変わっていたことに違和感を唱えたところ、拡散され1400万以上のインプレッションを獲得する事態に。
それに伴い、X上では「前のほうが好きだった」と声をあげる人が相次いだ。
《フォントの変更だけで全く違うブランド商品に見えますね ブランドデザインである統一された横線もないですし、無印さん見た目、統一感ないようであるデザイン・色彩とフォントで判断してたから、確かにこれは困惑します》
《無印の化粧水を愛用してるけど、最近のやつは別商品かと思った》
《無印の最近のフォントは、中国で見かける日本語で使われるフォントに似てる気がしないでもない》
そこで本誌は無印良品を運営する「株式会社良品計画」にデザイン変更の経緯などについて問い合わせたところ、広報課の担当者から次の返答が。
「このたびのリニューアルでは、天然水を使用するなど特長は残しつつ、天然由来成分100%にしました。肌にも地球にも優しいというコンセプトを考えたときに、やさしい印象ではありながら、可読性の高いフォントとして選定しました」
続けて、「今後は游ゴシックがメインとなり、ゴシックMB101は使われなくなるのでしょうか」と質問したが、期日までに回答は得られなかった。