連日の猛暑を喜ぶ人は少ないが、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんは「猛暑は掃除の武器になる」とポジティブに受け止める。
「たとえば油は、冬場は固まって掃除するのが大変でしょう。気温が高い今だからこそ、ラクになる掃除があるのです。
掃除といっても、ダラダラ汗を流してがんばる掃除ではありません。ラクしてキレイになる、そんな夏掃除を紹介します」(藤原さん、以下同)
暑い中の掃除は少々ハードだが、それでもはかどるものだろうか?
今回は藤原さんが本誌読者のために考案してくれた、猛暑こそ試したい掃除6つを紹介する。
■「炎天下で放置するだけ」掃除
「まずは、ほぼ手間がかからない、『炎天下で放置するだけ』のほったらかし掃除です。エアコンの効いた室内で涼んでいても、高温がダニを駆除してくれます。
ラグやクッション、枕などは梅雨の時期の湿気や人の汗を吸って、ダニがいるかも。炎天下で半日?1日干せば、ダニが死滅し、その後の発生も抑制できます。
枕などにおいが気になるなら、黒いポリ袋に入れて干す“地獄蒸し”が強力でオススメです」
雑菌が繁殖しやすい水回りの掃除用具、風呂場で使うボディブラシなどを干すのも効果的だ。
「最近はゲリラ豪雨が多発して、靴がぬれることも多いでしょう。ペットボトルに引っ掛けて干すと、カラカラに乾きますよ」
これらは朝干して、夕方に取り込むだけ。あとは灼熱地獄に任せておこう。
【1】ラグ・枕・クッションを干してダニ撃退!
ラグやクッション、枕などダニの宝庫になりやすいものを炎天下に放置するだけ。高熱でダニの発生を抑制できる。ラグなどは車のボンネットを利用して、裏返しに広げよう。クッションや枕などは黒いポリ袋に入れて干す“地獄蒸し”が効果絶大。最後に掃除機で吸ってダニの死骸除去を忘れずに。
【2】汗を吸った靴を速乾! におい予防
豪雨でぬれた靴や汗をたっぷり吸った靴を干して紫外線殺菌を。
1.2リットルのペットボトルに水を満杯に入れて蓋をする
2.靴をペットボトルの飲み口部分に引っ掛ける
3.半日~1日干すだけ。
ペットボトルを活用することで下からの反射光が生まれ、上からの日光とダブル光線で乾燥スピードが速まる! 嫌なにおいもシャットアウト。