「近視は老眼にならない」はウソ!医学博士語る「老眼の誤解」

投稿日: 2018年05月12日 11:00 JST

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「老眼は防げない、治らない。年をとったら、みな老眼鏡が必需品に、と思っている人は多いのでは? でもそれは、老眼に対する大きな誤解。現代の医学では、予防も改善も可能なのです」

 

そう訴えるのは、眼科専門医で、『老眼のウソ 人生をソンしないために』(時事通信社)を出版した医学博士の平松類先生。

 

「老眼」は、40代も半ばを過ぎれば誰にでも訪れる老化現象の1つ。だが、健康寿命が延びて、さまざまな病気が予防可能になったにもかかわらず、目だけは“仕方がない”とあきらめている人が多い。

 

「これは、老眼の“正しい知識”が広く伝わっていないからです。ぜひみなさんに、老眼に煩わされた時間を取り戻していただきたい」

 

そこで平松先生に、老眼に関する「誤解」を解いてもらい、最新の予防法を伝授してもらった。


【誤解1】老眼とは手元が見えないこと

 

「離せばわかる」が老眼の特徴だと思いきや、そもそもそれだけではないという。

 

「老眼とは、目のレンズの“ピント調節能力”が衰えること。人間の目は、遠くを見るとき、レンズの周りにある毛様体筋を緩めることでレンズを薄くしてピントを合わせます。逆に、近くを見るときは、毛様体筋を緊張させてレンズを厚くします。しかし、年齢とともに毛様体筋が衰え、レンズ自体も硬くなると、瞬時にピントを調節しづらくなる。近くを見ていてふと遠くを見ると、遠くが見づらい。遠くを見ていてふと近くを見ると、近くが見えづらい、という状態になるわけです」(平松先生・以下同)

 

【誤解2】老眼は誰も避けられない

 

「肌もこまめに手入れをしていれば、潤いのある若々しい肌を保つことができるように、目も適切なケアで80代でも老眼鏡なしの生活が可能です。一方で、最近では20代にも“スマホ老眼”が増えています。これは、スマートフォンなどのブルーライトを見続けたことが原因だと思われます」

 

【誤解3】近視の人は老眼にならない

 

近視の人が老眼になった場合は、近視用メガネをかけたままでは手元が見えないので、メガネを外すようになる。

 

「ここで『老眼鏡なしで手元が見えるから老眼じゃない』と思うのは誤解です。若いころは近視用メガネをかけたまま手元も見えていたのに、外さないと見えないというのは、すでに『近視+老眼』になっているからです」

 

【誤解4】老眼は予防できないもの

 

老眼の改善にはおもに3つの方法がある。(1)食べ物、(2)目のケア、(3)トレーニングだ。

 

「食べ物で効果的なのはほうれん草や青魚です。ほうれん草には、目にダイレクトに働きかける“ルテイン”という抗酸化物質が含まれていて、目の老化防止のほか、白内障や黄斑変性症など、失明につながる目の病気の予防も期待できます。また、ブラジルの研究では、青魚に含まれるDHAが血中に多い人は、老眼の危険性が63%減るという結果も出ています」

 

ルテインやDHAはサプリメントなどでも摂取できる。

 

「ホットタオルを目に当てて血行をよくするなど“目のケア”も老化防止になります。また『遠近トレーニング』もおすすめ。これは、指を1本だけ目の前に立てて、その指を見つめたまま、遠ざけたり近づけたりするというトレーニングで、毛様体筋の柔軟性が高まり、老眼の予防・改善につながります」

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