介護の最新ニュース
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天童よしみ 目撃した90歳実母への献身介護…ヘルパーなしで地方巡業にも同伴
2023/03/07 06:00東京都内にある有名病院から現れたのは、小柄な高齢の女性。杖をつきながら、ゆっくりと歩いていたが、後ろから抱えるように女性の腰のあたりをしっかりと支えていたのは、演歌歌手の天童よしみ(68)だった。天童は迎えに来ていた車へ、女性を慎重に乗せると、ほっとしたような笑顔を見せる。女性は天童の実母・筆子さんだった――。『NHK紅白歌合戦』には、通算27回、26年連続出場中の天童。彼女を知るレコード会社関係 -
「わが家よりもここで死にたい!」“看取りの家”「ぽらりす」代表・岡田美智子さん
2023/03/05 06:00写真上段左から、岡田さんの次男・孝さん、スタッフ・小林幸恵さん、同・山田みよ子さん、同・保科梨絵さん、岡田さん、入居者・キクエさん、岡田さんの姪・佐々木由希さん、スタッフ・赤荻鉄夫さん、岡田さんの長男・晃さん。下段は全員が入居者。左から、クニオさん、セチコさん、フミちゃん、マルちゃん、ヨウコさん、ノブコさん、カズコさん ※撮影のため、マスクを外しています「セチコさーん、ご飯ですよー」ある日のお昼時 -
入居者も介護者もひとつの家族“理想的なついのすみか”「ぽらりす」
2023/03/05 06:00【前編】「わが家よりもここで死にたい!」“看取りの家”「ぽらりす」代表・岡田美智子さんより続く茨城県つくば市の介護型サービス付き高齢者向け住宅「ぽらりす」。介護福祉士の岡田美智子さん(69)は、この施設の代表である。2004年に開業した「ぽらりす」。入居した人たち皆が皆、「ここで最期を迎えたい」と話し、地域の医療従事者たちも「理想的なついのすみか」と口をそろえる。その理由は、ルールやマニュアルで入 -
コロナ禍で介護事業者の倒産が143件!収入800万円減、光熱費は100万円増も…介護崩壊で寝たきり老人急増の未来
2023/01/19 11:00慢性的な人材不足に加え、コロナ禍や物価高が、介護事業者を直撃している。東京商工リサーチの調べによると、’22年の介護事業者の倒産は、過去最多の143件(前年比76.5%)に。うち8割が、ヘルパーによる訪問介護と、施設へ通うデイサービスを行う事業所だった。つまり、高齢者が在宅で健康に暮らすために必要なサービスが危機的状況にあるのだ。全国老人福祉施設協議会、副会長の小泉立志さんは、「訪問介護やデイサー -
91歳、現役介護看護師 74年間さすり続けた掌のぬくもり
2022/10/23 06:00「チエさん。ここは『ぬくもりの里』の談話室やで、わかる?」「……」介護スタッフの細井恵美子さん(91)が声をかけるが、車いすに座ってうつむいた状態のチエさん(80)は、無言のまま。それでも細井さんは、根気よく語りかけを続ける。「今日はあいにくの雨やなぁ、うっとうしいな」やわらかな京都弁を口にしながら、細井さんが自らの左手をチエさんの背中に当てたとき、ようやく彼女の首が「うん」とうなずくように、小さ -
91歳、現役介護看護師の74年間 利用者と目を合わせ、話に耳を傾け、肌を合わせる
2022/10/23 06:00【前編】91歳、現役介護看護師 74年間さすり続けた掌のぬくもりより続くここは、京都府木津川市の山あいにある「山城ぬくもりの里」。特別養護老人ホームやケアハウスも併設する総合福祉施設だ。デイサービスの談話室での光景は、一見、どこにでもある介護の現場のようだが、ほかの施設と大きく違うのは、介護職で同施設の顧問も務める細井恵美子さんさんが91歳で、利用者たちが80代や70代など、介護者より年下というこ -
厚労省が1割→2割を本格検討開始…自己負担2倍で介護費用は150万円増に
2022/10/20 15:50この秋、社会保障審議会(厚生労働大臣の諮問機関)の介護保険部会では、’24年度の介護保険制度改正に向けた議論が本格化している。部会に出席している委員の1人がこう語る。「ケアプラン作成の有料化や、要介護1・2の人の訪問介護・通所介護を介護保険から切り離し、市区町村が行う総合事業に移行することなどについて話し合われています。なかでも、最大のヤマ場は10月下旬に行われる、介護保険サービス利用者の自己負担 -
親の資産守る「代理人手続き」帰省で口座や保険をチェック
2022/08/19 06:00新型コロナは急拡大しているものの、3年ぶりに行動制限のないお盆。感染対策をして帰省する人も多いのではないでしょうか。久しぶりに会う親は「急に老けた」と感じるもの。介護や認知症が頭をかすめたら、親の資産を守る対策を。そこで、親の資産を守る手続きについて、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれましたーー。【1】資産の取りまとめ預貯金の通帳、保険証券、不動産の権利書、各種契約書など、お金が絡む書 -
『ドクターX』監修医師が語る「母の認知症対応での“失敗”」
2022/08/18 06:00「『私、失敗しないので』というのはドラマの世界の話。人間は誰しも失敗します。私は認知症の母の介護でいくつも失敗をしました。母には心の底から謝罪したい」そう語るのは、医師の森田豊先生。森田先生は、人気ドラマ『Doctor-X~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の医療監修を担当。米倉涼子演じる主人公の決めゼリフ「私、失敗しないので」には、命に関わる現場では失敗は許されない、という思いが込められてい -
年24万円増もーー自民党「参院選大勝」で“介護負担額”倍増へ
2022/07/19 06:00前代未聞の事件が起こりつつも、自由民主党の大勝で終わった参議院選挙。その結果が招くのは高齢者やそれを支える家族に厳しい未来だーー。7月10日に第26回参議院選挙の投開票が行われた。これから3年間は大きな選挙がないことから、岸田文雄首相(64)は思いどおりの政策ができる「黄金の3年」を迎えることになるーー。「“世論の支持”を大義名分に岸田首相は2024年の介護保険制度の“改悪”に突き進むのではと、介 -
要介護1・2を“軽度者”にーー自民党“大勝”で介護うつ急増の懸念
2022/07/19 06:00「“世論の支持”を大義名分に岸田首相は2024年の介護保険制度の“改悪”に突き進むのではと、介護現場は危機感を募らせています。財務省の諮問機関である財政制度等審議会が、介護保険サービスの利用者負担を“原則2割”にすることを提案しているからです」そう語るのは「認知症の人と家族の会」の花俣ふみ代副代表だ。現在、介護認定を受けている約9割の人が「1割負担」だ。原則2割負担になった場合、自己負担額は倍増す -
南野陽子「施設でもガラス越しだった」初めて語った85歳父のコロナ禍介護と看取り
2022/07/08 06:00「ああ、間に合わなかったなあ。もうちょっと、早かったらなあ……という思いでした。まだコンサートが決まる前で、とうとう父に言えずじまいだったんです」こう語るのは南野陽子(55)。’85年にドラマ『時をかける少女』でデビューして以降、『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』(’85年)や映画『はいからさんが通る』(’87年)などで主演し、トップアイドルとして一世を風靡。近年もNHK大河ドラマ『西郷どん』、 -
原田美枝子 認知症の91歳実母を看取っていた…娘・静河ら家族総出で向き合った7年の介護
2022/06/14 06:00「ヒロイン・暢子を唯一叱れる役として、SNSでは『よく言った!』との声が殺到。作中の登場人物のうち、数少ない“良心”といわれています」(テレビ誌ライター)現在放送中の連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK総合)。そこで、イタリアンレストランのオーナー・大城房子役を好演しているのが原田美枝子(63)だ。「黒島結菜演じる、沖縄から上京したヒロイン・暢子は礼儀に欠ける一面が。その兄・賢秀(竜星涼)は金遣 -
代理人カードを作る!親の介護は親のお金でするための5つのステップ
2022/05/20 11:00多くの人が直面する親の介護問題。時間だけではなく、お金までかかったらたまったものではない。親の介護のコツは親のお金で行うこと。専門家が解説するーー。「“人生100年時代”といわれています。親の介護期間が長くなれば、そのぶん介護費用の負担も増加します。子どもが親の介護で苦しまないためにも、原則“親の介護は親のお金を使う”と決めておくことです。そうすれば、介護破綻を防ぐことにつながります」こう語るのは -
桃井かおり 白寿祝いにロスから帰国!実兄明かす99歳母に捧げる“遠距離”介護秘話
2022/05/11 06:00「すばらしいご褒美。背中をピシャッと叩かれた感じで、また活気づいています」4月29日付で旭日小綬章を受章した女優・桃井かおり(71)はそう喜びを表現した。19歳で女優デビューを果たし、いまや米国でも活躍する桃井。春の叙勲に感極まったのは“女優・桃井かおり”としてだけでなく、“娘・桃井かおり”の面が大きいと語るのは、桃井家の知人だ。「桃井さんのお父さんは’04年に亡くなった、国際政治学者の桃井真さん -
安藤優子語る認知症の母の壮絶介護「家族だけでは限界あることも…プロを頼って!」
2022/05/07 06:00「今年、コロナ禍で1年遅れとなりましたが、母の七回忌の法要をすませました。’14年に89歳で亡くなってから8年になります」そう語るのは、ニュースキャスター・ジャーナリストの安藤優子さん(63)。安藤さんは、報道番組のメインキャスターを務めながら、約15年にわたり姉、兄と共に認知症の母・みどりさんの介護をおこなってきた。「母が73歳くらいで、存命だった父と2人で暮らしていたときのことです。母が、突然 -
都道府県で違いが…要介護認定の割合が高いのは大阪府
2022/05/05 11:00「うちの県は認定されやすい」「うちはされにくい」。介護関係者の間で、しばしばそのような会話があるという。要介護認定を受けやすいのはどの都道府県なのだろうかーー。「ある県の介護事業者は『これまでよりも要介護認定を受ける人が減っていると感じています』と言っていました。近年、全国的に要支援、要介護の認定が抑制されており、これまで受けられたサービスが、受けられなくなるケースが出ています」こう語るのは『図解 -
当事者が明かす「要介護認定の裏側」訪問調査の注意点は?
2022/05/05 11:00要介護認定には要支援1〜2、要介護1〜5の要介護度がある。要介護度が高くなるほど、受けられる介護サービスは多くなるので、要介護認定は介護を受ける人にとっても、介護する家族にとっても大事な問題だ。だが、高齢化による介護費用の増大を受け、全国的に要介護認定の“抑制”が行われているという。今までなら、認定を受けられたような人に「非該当」の判定が出たり、予想よりも低い要介護度の判定が出たりしているとの声が -
元セイントフォー岩間沙織 45歳から続ける“訪問介護士”生活
2022/03/04 15:50「母が厳しくて、反抗もできなかったため、何かで自分を表現したいと思っていたんです。それで女優志望としてタレント養成所に入ったのに……気づけば歌あり、踊りあり、アクロバットまであるアイドルグループのメンバーに」こう語るのは、'84年、デビューに40億円の予算がつぎ込まれた女性アイドルグループ「セイントフォー」の岩間沙織さん(57)。「周りのアイドルは、みんなかわいい衣装でしたが、『チャラチャラしたド -
北原佐和子 41歳で介護士兼業を決心させた障がい者との出会い
2022/03/04 11:00「16歳から芸能界にいたため、電車の乗り方もわからず、最近までPASMOで切符を買って、改札を通っていたほどでした(笑)」そう話すのは、'81年に女性アイドル3人組のグループ「PANSY(パンジー)」を結成した北原佐和子さん(57)。歌手デビューを果たした'82年、映画『夏の秘密』にも主演。以降、数々のテレビドラマで活躍。順調に女優としてのキャリアを積み重ねてきたが……。「女優はレギュラーの仕事が -
介護歴20年の安藤なつ語る「“介護で共倒れ”を防ぐ心得」
2022/02/07 15:50「結婚、出産、育児と同じように、介護も“ライフステージの一つ”と考えるといいと思います。介護は自分1人で抱え込まずに、上手にプロの助けを借りることが大切。“おトク”な行政のサービスはフル活用したいですね」そう語るのは、お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさん。芸能界で活躍する彼女だが、ヘルパー2級の資格の持ち主でもある。じつに20年にわたり介護の現場に携わってきた。2月25日には、安藤さんと介護 -
中村玉緒 長女が車いす生活に…81歳で直面した悲痛の逆介護【2021年ベストスクープ】
2021/12/25 15:50批判のなか開催された東京オリンピック、次々現れる新型コロナウイルスの変異株、大谷翔平が大リーグで日本人2人目となるMVPを獲得するなど、これまでになく激動の年だった2021年。芸能界でも衝撃的な事件が次々と起こっていたーー。本誌が目撃してきた数々のスクープのなかでも、特に反響が多かったものを改めて紹介したい。今年3月にYouTubeチャンネルを開設するなど、80代となっても新しい分野への挑戦を続け -
長生きリスクにどう備える?想定しておきたい老後の“出来事”
2021/12/24 11:00「老後をどうしたいのか方向性を決めていくと、蓄えておくべきお金がわかってきます」そう話すのは、『こんな時代でもラクラク貯金ができる! ○×でわかるお金の正解』(KADOKAWA)の著者で、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。人生100年時代、想像以上に長い老後が待っている。その長い老後を乗り切るには、まずは年金生活に入った後、年金収入だけで生活が成り立つのかをシミュレーションしてみよう。受け取れ -
同居介護していたら、兄弟から「母のお金を使い込んだ」と疑われ…
2021/11/18 11:00老親との別れは誰にとってもつらいものだが、きちんと相続対策をしておかないと、悲しみにひたっていられる時間なんてない。身近なきょうだい同士で骨肉の争いにならないよう今から備えよう! そこで、読者世代が陥りやすい“争続”トラブルを紹介。具体的な対処法を相続問題に詳しい行政書士の竹内豊さんに聞いた。【ケース】同居している母の財産を使い込んでいたと疑われた長い間、母と同居しながら介護をしてきた長女は、母の -
柴田理恵語る92歳母の遠距離介護「孤独死覚悟する母の意思を尊重したい」
2021/11/12 06:00離れて住む親と会えない人が続出したコロナ禍。介護認定を受けながらも、一人富山の自宅で暮らす母を持つ柴田理恵さんに、“遠距離介護”を成功させる秘訣を聞いた--。「コロナ前は、お正月とお盆、それから富山の伝統行事で9月に行われる『おわら風の盆』の年3回、母が一人で暮らす富山に帰省していました。けれど、今年はお正月以降、会えませんでしたね」そう話すのは92歳の母・須美子さんの遠距離介護をする、柴田理恵さ