春の足音が聞こえ始めるや、すでに「服の入れ替えが面倒……」なんて思っているそこのアナタ。今年はクリーニング代を節約してみませんか?洗濯できないと思いがちな冬モノも、コツさえ守ればおうちで洗えるのです!
「冬モノの衣類でも、素材ごとの洗い方さえきちんと把握しておけば、基本的に家で洗えることが多いです。ニットやダウン(羽毛)など、動物性繊維を使ったデリケートな素材の多い冬モノも、オシャレ着専用の中性洗剤を購入しておけば、ほとんどの場合に使えます」
そう語るのは、2,000人以上の主婦や芸能人に洗濯の秘訣をアドバイスしてきた“洗濯王子”こと中村祐一さん。冬モノを家で洗えば、クリーニング代が浮き、家計も助かると言う。
「家族分の冬モノをすべてクリーニングに出したら、すぐに1万円を超えてしまいます。衣服の購入額よりクリーニング代がかかるなら洗わないという方も多いですが、ワンシーズンで捨ててしまうなんてもったいない。普段着など、工夫すれば自宅でも洗えるものは、自分で洗ってコストをかけない。そして、状態を維持して長く愛用したいアイテムはプロのクリーニングに出すというように、メリハリをつけるのがおススメです」
そこで、王子が“冬モノ洗濯・3つのポイント”を教えてくれた。
【1】“オシャレ着専用”の中性洗剤で「スポンジ洗い」または「押し洗い」!
ダウン、コート、ジャケットなどのアウターは「スポンジ洗い」。形崩れが気になるジャケットなどは、脱水をせず、ビチョビチョのまま干すと、水分の重みでシワになりにくい。ウール素材は「押し洗い」。ウールは繊維が絡んで硬くなったり、形崩れもしやすいため、ネットに入れてなるべく動かさずに洗う。
【2】必ず素材を確認!
レーヨン、キュプラ、シルク、アセテート、テンセルなどは水に弱く、縮みやすく、シワになりやすい。洗うときには、水に濡らす時間を短くしよう(目安は1〜2分)。アンゴラ、カシミヤ、モヘアなどは、洗うことで油分が落ちて風合いが損なわれるため、元の素材に近い羊の油「ラノリンオイル」で油分をプラスすると◎。混合素材の場合は、いちばんデリケートな素材に合わせるのが鉄則!!
【3】「家庭での洗濯禁止」マークでも洗える!?
「家庭での洗濯禁止」マークがついていても、素材それぞれの注意事項を守れば、多少の崩れはあったとしても洗濯はできる。ただし、形を少しでも崩したくないもの、多少でも縮んでは困るもの、高級品などは、ドライクリーニングに出そう。
また。「今洗わなくても、いつでも洗える」と冬モノを放置する人も多いが、王子はその危険性を指摘する。
「動物性繊維を使っている衣類は、気温が高くなると虫に食われたりカビが生えたりする可能性が高いんです。シーズンが終わったら、なるべく早く汚れを落としましょう」
暖かくなったらスグ、洗濯王子直伝の「冬モノおうちクリーニング」にトライして、賢くお金を浮かそう。