ネット通販は当たり前、スピード命のこの時代に、さまざまな理由で手に入るまで長い期間のかかる「長待ちお取り寄せ商品」が人気を呼んでいる。

 

今回、取材したなかで最も長い待ち時間を要したのは、北鎌倉「天使のパン・ケーキ」の『天使の大納言パン』(税込み1890円)。なんと9年待ちという超人気パンを作るのは、元競輪選手の多以良泉己さん。レース中の事故で全身麻痺の重傷を負いながらも、奇跡的に社会復帰。リハビリではじめたパン作りが評判となり、現在は妻・総子さんと二人三脚でパンとケーキを作る。

 

この『天使の大納言パン』もそのひとつで、十勝産の大納言小豆をたっぷり使い、口の中にマイルドな甘さが広がる。まだ完全とはいえない手で、丁寧に3時間かけて焼き上げられるパンには愛情がたっぷり!

 

大正15年創業のお肉屋さん、「名産神戸肉 旭屋」が、3歳雌のA5ランク神戸ビーフのみを使った100%手作りのコロッケ、『神戸ビーフコロッケ 極み』(税込み2730円)。’99年のネット通販開始直後には3週間程度だった待ち時間が、いまや7年に! サイコロ状の神戸ビーフがゴロゴロ入ったコロッケは、もはやお惣菜ではなく高級料理。甘くてホクホクの男爵いも「レッドアンデス」との相性も最高~!

 

地元・香川で行われていた週1回の屋外販売に最大700人以上が行列、4000個の餃子をわずか30分で売り切った伝説の餃子専門店「たれ屋」。こだわりの『クロワッサン餃子』(税込み2500円)は2年待ち。人気の秘密は、ジューシーな「十勝ポーク」と味の決め手となる「青森産ホワイトニンニク」。そしてパリッ&モチッの食感を演出する「皮」も最高だ。

 

弘化4(1847)年、京都で創業した「緑寿庵清水」は日本で唯一の金平糖専門店。”バレンタインにちなんだ金平糖”を目指して開発された『究極のチョコレートの金平糖』(税込み3360円)は1年待ちだ。熱に弱いチョコを18日間かけて美しい結晶にするのは、20年以上の経験を積んだ熟練職人たち。まさに匠の技と真心の”結晶”なのだ。

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